ソーシャルメディアのアカウントを全て消した話

ちょうどオーストラリアの首相が未成年者のソーシャルメディア使用を禁止する法律を提出したみたいだけど、僕はずっとそうするべきだと考えている。

現在のソーシャルメディア(特に双方向的なやりとりが生じる、Facebook, Instagram, X, Tiktokなど)は、同社に勤める大勢のエンジニアやデータサイエンティスト等がデータとAIを駆使して僕たちの脳のドーパミンシステムをハックするようにデザインされている。

僕は全ての中毒や依存を引き起こすものは、その依存性の高さに比例して規制すべきだと強く考えている。そして、ソーシャルメディアは、薬物と同様に、極めて中毒性・依存性の高い人工物なので、酒・タバコの未成年者の使用を制限するのと同様に、SNSも当然に制限するべきだと僕は考えている。中で働いている人たちには申し訳ないけれども、現状のソーシャルメディアにおいては害悪が便益を上回っているとしか思えない。

もともと僕はFacebook(現在はメタ)のあり方に疑問を持っていたので、数年前にFacebookの友だちをゼロにした(メッセンジャーでのやりとりがどうしても生じてしまうので、アカウントは残している)。その後、今年の前半になってX(Twitter)とインスタグラムも消した。といっても、いくつかのアカウントは定期巡回したかったので、それはIFTTTで連携してスプレッドシートに飛ぶように設定している。唯一残しているのはLinkedinだけど、これは業務上必要だったりするので、今のところはキープしている(ただ、社長をやっていると、人材紹介会社の人から大量のメッセージが届くのが億劫で、ほとんど開かない)。

短いニュースを読むことがそもそも減って、代わりに本や長い尺のニュース、長いポッドキャストに触れることが増えた。世界が静かになって、ゆっくりと深い考え事をしやすくなった。

問題になるのは、友人らの近況がいまいち分からないということなんだけれども、本当に大切な友人だったらどうせ会うことはあるし、そのタイミングで近況を報告しあえばよいんだと思う。それに、ソーシャルメディア上の近況がその人の本当の近況なのかどうかは本人以外には分からないのだし。

 


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