英語読書のすすめ

最近、日本語でないと手に入らない情報に関する本以外は、基本的に英語で読者している。そうしないと、読んだあとにその内容を仲間たち(日本語が分からない人が大半)にシェアしようとする際に難儀するというかなり現実的な理由があったからなのだけど、副次的な効果として、自分の読書体験がちょっと変わった。いい方向に。

何が変わったかというと、読むスピードが遅くなったお陰で、考える時間が増えて、読んだ内容が頭に定着しやすくなった。

ショウペンハウエルの読書論は、僕が一番これと思うものに近い。ジョン・ロックも同じようなことを言ってたけど、その要旨は読書においては読むこと以上に考える時間に時間を割くべきだ、というものだ。食べ物を咀嚼するのと消化するのであれば、消化により多くの時間がかかるのと同じように。

そもそも、表意文字である漢字を用いている日本語の文章は早く読みやすい。結果として、あっという間に読み切ってしまって、ブログに書くなどの時間を取らないと、考える時間が無くなりやすい。ちなみに「ほぼ日」の文章にひらがなが多いのは、表意文字を減らすことによってゆっくり読んでもらうため、らしい(すごい!)。

英語だと、僕の読書スピードは日本語の4〜6割とかなので、時間がかかる分、読みながら考えることになり、読んだ内容をよく覚えていることが多いことに気がついた。

読む時間<考える時間になるのが幸せな読書なのだとすると、英語である程度本が読める人は、もう英語で読んだほうがいいんじゃないかな。キンドルなら、知らない単語はタップすればすぐ辞書調べられるから英語の勉強にもなるし。そして、十中八九、英語版Kindleは日本語翻訳よりずっと安い。


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