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自省録

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2014年10月の記事一覧

時間軸

ユニゾンで働いていたとき、創業メンバーの人たちはみんな結構先の予定まで見ているのを随分と不思議に思っていた。例えば、2ヶ月先に入っていたミーティングについて、「これって必要なのか」とか「時間帯を変更しないか」といったメールが飛んでくる。僕はというと、3日先の予定くらいしか見ていなくて、とにかく目の前にある仕事をガリゴリやる、というような感じだった。「どうせ先の予定なんか分からないんだから、そのとき

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出会い

人間の成長のある程度の部分って、出会いに左右されることが多いんだと思う。そして、その出会いは実際の出会いと読書の二つ。

手の届かないようなところにいる人に出会って、触発されて、努力して、その人の背中が見えてきたなと思ったら、また全く遠い場所にいる人に出会って、の繰り返し。自分が働いている分野でトップランナーになったとしても、他業種を見るとまたすごい人がいっぱいいて、また触発されるわけなので、それ

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道は遠い

ものすごく肩の力が抜けている人に会って、考えさせられた。

自分が走ることを通じて学んだことは、自転車の乗り方を覚えたようなものだと今日まで思ってたのだけど、それは実際のところは自転車の乗り方の参考書に過ぎなかった。百歩譲って、すごく広くて障害物も何もない場所での自転車の乗り方。実際の道路でも通用する自転車の乗り方はまだ随分と先の話だった。

バガボンドでの宮本武蔵のフラつきはそういうことだったん

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時間の余裕

東南アジアで時間の8割を費やすようになってから、時間にものすごく余裕ができた。いつも10時頃に眠って、そのまま7時間半眠って、払暁とともに起きて、という生活。仕事のアウトプットの量は全く減っていない。

こんなに余裕ができる理由は明白で、こっちでは付き合いその他雑事のために費やされる時間がないからだ。日本にいるときはいるときで、やらなければいけないことがびっしり詰まっているために、こっちも時間があ

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考えるヒント

小林秀雄の「考えるヒント」の存在は随分と前から知ってはいたが、いざ彼の本を読み、人間はここまで深く考え続けることができるのかと、衝撃を受けている。僕はいつも「考えが浅い、同じことを10回じゃなくて100回考えろ」と怒られるのだけど、この本を読んでようやく「なるほど、深く考えるとはそういうことか」と合点がいくようになった。

この人は哲学者ではないので、何かの思想を打ち立てているわけではない。そうで

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