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書評

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【書評】「アテンション・エコノミー」の時代を迎えたコンテンツ業界

【書評】「アテンション・エコノミー」の時代を迎えたコンテンツ業界

きょうは『フェイクニュースを科学する 拡散するデマ、陰謀論、プロパガンダのしくみ 』(笹原 和俊 著)の書評です。

2018年11月に科学同人から出版された、新しい本。ネット時代の情報・コミュニケーションや、フェイクニュースに興味がある初学者にはわかりやすい内容でした。きょうのポイントは3つです。

【目次】①広告収入欲しさに作られた「デマ」

②誤情報は事実よりも遠く、深く、早く、幅広く拡散す

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【書評】「群れないけれど社交的」なイラン人に憧れる

【書評】「群れないけれど社交的」なイラン人に憧れる

イランが好きなので、「イラン」と名前のつく本はつい手に取ってしまうのですが、とても面白い本があったので紹介します。

『「個人主義」大国イラン 群れない社会の社交的なひとびと』(岩崎葉子・平凡社新書)

著者はイランの経済・商業を研究する学者。子どもを連れてテヘランに住み、フィールドワークしながらこの本を書き上げていったそうです。

そもそも、私がイラン大好きになったのは、ニュージーランド留学中の

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【書評】価値観を変えるような新しいテクノロジーは「ぬるっと」入ってくる

西田先生シリーズで、『ネット選挙解禁がもたらす日本社会の変容』(西田亮介・東洋経済新報社)も読みました。

ここでいうネット選挙とは、ネットを使用した選挙運動のこと。SNSやブログ、バナー広告が条件によって利用できるように公職選挙法が改正されたのです。しかしこれを、著者は「理念なき解禁」だと主張しています。

ネット選挙が、既存メディア、電話の利活用、戸別訪問など公職選挙法による、他のさまざまな

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