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『狂い咲く、フーコー 京都大学人文科学研究所 人文研アカデミー『フーコー研究』出版記念シンポジウム全記録+(プラス)』読書人新書、レビュー
『フーコー研究』を読んだ重田園江氏によるフーコーの全領域に及ぶ考察と問題点の析出、裏を取ることの重要性を説く手堅い研究姿勢の開闢に対し、アクティヴィスト系の論者は当為と理念の先行を説く。さらに実存的生き様や美学の観点を導入する者、古代倫理学を導入する者、まさに『狂い咲く、フーコー』は百花繚乱の饗宴。 後半はパレーシアが中心の話題となっていく。包み隠さず告白する事。こちらと牧人司祭制の告解、権力論の対比、ドゥルーズとフーコーの差異、ラカン派との違い、カント論から読み解くフーコー