平成最後の

「平成最後の夏」と皆は無理に特別感をだそうとするけれど、日常への停滞感から逃れたいだけの薄っぺらい表現に、本当は何も変わらない淀んだ日常に、そしてなによりひねくれた自分自身に、僕は嫌気がさしていた。茹だるような暑さからネガティヴな思考が汗とともにまとわりつく。