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【カンボジアの学校へ行こう!18】#まだまだ休校は続きます#半年前の学校再開を振り返る#(空回りしない)熱血先生応援プロジェクト

■ 新型コロナ累計感染者数が一気に40倍⁈

世界的な新型コロナによる感染対策が始まって丸1年がたち、今年初めには、1年間の累計感染者が、それまで500人未満と、世界的にみても感染者数が少ないとされていたカンボジアでしたが、今年2月末に首都プノンペンで市中感染発覚後、あっという間に20,000人を越しています。

それまでのPCR検査が国際空港の入国者に限定されていたことを考えれば、「やっぱりか」という言葉で済ますこともできるのですが、急激な数字の上昇で、急遽、厳格なロックダウンがしかれ、1ヶ月がたった今でも、学校再開への展望は見えていない状況です。

■ オンラインクラスの現状

インターナショナルスクールなどの私立学校は、学費を払う保護者からのプレッシャーもあり、ZoomやGoogle meetを駆使して、せっせとオンラインクラスを展開。オンラインも長期化すれば、当然子供達のリアクションもイマイチ。先生たちも、そのことは重々承知でやっていらっしゃる様子です。

一方、公立学校も同じく、小学校から高校まで、オンライン授業が実施されている事にはなっていますが、市内の中学校教諭に尋ねたところ、オンラインに参加している生徒は全体の3割ほど。学校側はオンライン授業に対する保護者の協力の低さを訴えていますが、有料の私立学校と勝手が違うのはしょうがない気もします。また都市部に比べ、オンラインにアクセスできる端末の普及が低い地方の学校では、さらに実施率が低かったであろうことが予想されます。

■ 学校休校の長期化でどうなる

世界的に学習の遅れが、今後の社会にどのような影響が出るのかは、教育者の多くが頭を抱えていることだと思います。進学への競争という上では、学習環境によって格差は開いたと考えられるかもしれません。しかし、悪いことばかりでもないとも思っています。

ICTの改良と全国的に活用された経験は、コロナが収束された後も、地方の教育格差を埋めるツールとして定着していく可能性を秘めています。

カンボジアではFacebookが、最も身近な情報源になっていますが、フェイクも含めて、様々な情報が溢れています。多くの情報から正しい情報をキャッチしていくという知恵も、養われているのではないかと期待するところです。

■ Phnom掲載記事(2020年10月号)

学校へ行こう18学校再開

リンク:カンボジア総合情報「Phnom」


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