自分は本好きなのか?

 週に1冊程度の本を読む。内容が濃かったら1週間じゃ足らないし、さらっと読めたら3日で終わる。大体平均して週に1冊は読んでいると言うことになる。ちなみに2020年1月に読んだ本は3冊。あれ、計算が合わないぞ。週に1冊にならなかった。まぁそれはともかく。

 読んだ本はすべて小説だった。小説は読みやすいのである。物語を読むのが大好きで基本的に本と言えば小説で育ってきた。だが大人になってもう少し見識を広げたほうがいいと思って自己啓発本やビジネス書、そしてエッセイなんかも読み始めた。自己啓発本は似たり寄ったりなことが書いてあるし、ビジネス書はちょっと難しくて自分に合わない。内容が悪いわけではなく、自分に合うものに出会うのがなかなか難しい。10冊に1冊くらい。

 しかしエッセイは良かった。エッセイは本人の体験談とは言いつつもその人の物語であるからして、それは作者を主人公にした小説に感じて得意分野ように読めるのだ。日記のような文体だったり話しかけてくるような文体だったり堅苦しい文章ではないため読みやすく、それは基本的にどれも面白い。

 さて、本をたくさん、いや、まあまあ読んできた自分からするとやはり1番困るのは置き場所である。自分は今1Kの狭い部屋に住んでいるのだが、高さ2メートル横幅90センチくらいの本棚がひとつあり、部屋を圧迫するそれは既に満杯である。実家から持ってきた本ですぐに埋まった。そうなるとこれ以上この部屋には置き場がない。どうにかしたいなと思ってたときに電子書籍リーダーKindle paper Whiteを買った。これはアマゾンが販売している電子書籍を読むためだけのタブレット。自分が買った時は確か10,000円くらいだったと思う。

 注文して翌日には手元に届き起動して本を買って感動した。買った本がすぐに手に入る。バックライトのおかげでどんな体勢でも読みやすい。そして何より字が拡大できる。目を悪くして手術をして以来、細かい字が全然読めなくなってしまったこともあり、最近は本をなかなか読まなくなっていた。しかしこれだと読みやすい。収納にも困らない。これは良いものを手に入れたと思った。

 それ以来自分は電子書籍でのみ本を読むようになった。電子化されていなければ諦めるようになった。

 そんな時SNSでこういう発信を見た。

「やっぱり本は紙に限る。ページをめくっていく感覚もいいしにおいもいいし何より本棚に飾れる。その本の背表紙を眺めて内容を思い出す」

 本を大切にされてる人だなぁと思った。と同時に真似できないなぁと思った。本は製本された物体があって初めて本足り得ると思う。その物体をきっちりと保管し、五感で楽しんでいる。電子書籍にはにおいはないし本棚には飾れない。ページめくりの感覚もページと言うより横にスワイプして次の画像を出しているような感じ。めくってはいない。当たり前だが電子書籍だと紙の本で楽しめる紙ならではの良さはひとつも味わえない。

 自分は今電子書籍でしか読んでいないのだから、もしかすると本と言うものを楽しめていないのかもしれない。自分には本を蒐集したいと言う欲求はないし、背表紙裏表紙がどうなっているのか気にならない(最近の物は背表紙や裏表紙が収録されているが、昔の電子書籍にはないものも多かった)。とにかく中身が読めれば充分で、本棚に思いを馳せると言う事は無い。さらに言うと自分が一度読んだ本をもう一度読むと言う事はほとんどしない。多分人生の中で5回くらいしたかどうか。

 本を本棚に収集するようなこともページをめくる音も紙のにおいもこだわりはないし、中身だけ知りたい自分が本当に本好きだろうか。そこそこ本は読むので本好きとなんとなく言ってきたけど本好きじゃないような気がしてきた。

#日記



 

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たまに本を読む無職。
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