子どもが「なくしもの」をしたとき、なんという?
詩『なくしもの』
小学2年の次男が、音読の宿題で読んでくれた詩があります。
子どもの心に残ること
「よくある日常」の親子の会話を、なんときれいに切り取った詩でしょう。
わすれものをした子どもに対して、似たようなやりとりをした場面が走馬灯のように過ぎました。
・水筒をわすれてきたとき
・習いごとの出席カードがみつからないとき
・買ってあげたばかりのものが、あっという間になくなっていたとき
あげればきりがありません。
でも、このやりとりで、子どもに残ったものは、
じぶんでじぶんでせめた
なんですよね。
・どうして僕は、こんな失敗をしてしまったのだろう
・せっかく買ってもらったものをなくすなんて、バカすぎる
・悲しい思いをしたのは自分のせいだ
・親が怒るのも無理もない
僕は駄目な人間だ。
子どもの心に残したいもの
・GRIT力 やり抜く力
・自己肯定感
・コミュニケーション力
・思考力
・創造力
・学力
・体力 など
このような力を身につけてほしいと思っている親は、たくさんいると思いますが、子どもに「じぶんをせめる」思考癖を植え付けたい親は、いないと思います。
でも、日常の親子の会話で「じぶんをせめる」思考癖を植え付ける話の聞き方をしていることってたくさんあるんですよね。
こんなときにどういう関わりをしたらいいのか?
こんなときは、赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングに照らして考えると、私は答えが見つかります。
なくしもの アクティブリスニングバージョン
どこでなくしたの と きかれたから
なくしたばしょを しんけんにかんがえた
いくらかんがえても わからないから
そういうと
いくらかんがえても わからないんだね
と はなしを きいてもらえた
もういちど よくかんがえてみて
たぶん あのとき
あそこかもしれない と いうと
あそこかもしれない と おもいだせたんだね
と いわれて さがしにいきたくなった
ひとりになってから
ためしに さがしにいったら
なくしたものが みつかった
かってもらったばかりだったんだもの
あきらめず さがして よかったな
みつかることも あるんだな
子どもの話を評価したり、指示命令をしなくても、アクティブリスニングをするだけで、子どもは自分で考えて、適切な行動をして好循環がまわっていきます。
赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれているアクティブリスニングは、いまの時代を生き抜くために子どもに身につけてほしい力が、自然に身につく一番の近道で、お金も時間もかからず、私が子どもに毎日できることだと感じます。
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