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40代からの移住 東京から愛媛へ。

東京から愛媛県松山市に移住して、ちょうど1年が経ちました。

1年間、暮らしてみて感じたことは「早めに動いて良かった」ということです。なぜかというと、この1年の間にも少しずつ肉体の衰えを感じているからです。それは、少しずつ自分のやりたいことがやりづらくなってくることを意味します。

老眼、ヒザ軟骨のすり減り、手首の痛み、腰痛などなど… もともと体がそんなに強いほうじゃないので健康には気をつけていますが、老化は避けられません。40代も半ばを過ぎてくると、日本人の平均寿命からしても、人生 折り返し地点を過ぎています。そりゃ、ガタも出てきます。

去年は周りで亡くなったり、深刻な病気になる人が続出しました。とくに30代後半から40代後半の人。これまで無理していたのが一気に決壊した感じでしょうか。

以前から、人生の中で本当に好きなことをやるチャンスは50歳から60歳の10年間だと思っていました。60歳を過ぎると、ヒザの痛みや体調不良などで動くのが辛くなることが多いだろうと予想したのです。もちろん、アクティブに活動する人もいますが、自分の場合は40代ですでにヒザ軟骨のすり減りで歩くのが辛い時期があったので。
かといって、30代では経済的にもそんなに余裕があるわけじゃない。というか、20代から30代は編集の仕事でいっぱいいっぱい。あ!という間に過ぎ去りました。
ということで、40代になって少し余裕が出てきたところで考えたのが、経済力と体力と時間のバランスがとれる最後の期間が50歳から60歳だろうなと。

当初の予定では東京オリンピックまでは東京にいるつもりでした。どうせなら直接 見てみたかったので。たぶん一生に一度でしょう。ウチらの親世代は2回目になりそうですが。
2020年、東京オリンピックの年になれば48歳です。50歳は目前。少しずつ準備をして50歳で移住。そのころになれば、地方はさらに空き家が増え、住む家の選択肢も増えるはず…という算段だったわけです。

それを見越して、少しずつ移住の情報を集めていたのですが、情報を集めれば集めるほど「あれ? これ、50歳まで待たなくてもいいんじゃね?」と思うようになりました。そして、周りに実際に移住した人や東京以外にも拠点を持つ人が増えるようになって「何とかなりそう」というのがおぼろげながら見えてきます。

かれこれ1年くらいは情報集めと同時に、住む家の物件も見てまわっていたのですが、なかなか希望する条件に合う物件が見つかりません。まあ、100%希望に合う物件なんてありませんよ。しかし、どうせ移住するなら少しでも希望に近い物件にしたいじゃないですか。

・海が近い
・山が近い
・雪おろしがない
・ペットとしてニワトリが飼える
・車とバイクを置ける
・東京まで行きやすい

本当はもっとあるけど、優先順位が高いのはこのあたり。

そんなこんなで、ずーっと物件探しは続けていたのですが、たまたまいい物件が見つかりました。偶然にも、いろんな「縁」が重なっていました。これ以上の物件はそうそう出てこない気がしたので、今がその時と判断して思い切って行動することに。

東京で暮らして23年、人生の半分を過ごした計算になります。ここから新たに一歩を踏み出すことにしたのです。

※タイトル写真は愛媛の絶景、下灘駅の夕日。筆者撮影。

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