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努力で克服出来ない事は頑張らなくていいのさ

私は手が小さいです。厳密に言うと手の平は普通ですが指が短いのです。
しかしヴァイオリンはマンドリン、ウクレレと並んで
弦楽器の中では突出して弦長が短い楽器ですから
手が小さくてもあまり関係ありません。
私はヴィオラもチェロもギターもベースも弾きますが
それでも手が小さくてもなんとかなります。
ヴァイオリンは特に手が小さくてもさほど困りません。
とはいえどうしても出来ない奏法はあります。

・10度の倍音
コレは全く届きません。
トレーニングで開くようにすれば行けるという領域ではなく
ローポジションでは物理的に完全に不可能です。
ハイポジションでも実用レベルにはなりません。
練習で克服できない事に時間を費やすのは無駄なので
私は10度の倍音練習は一切しませんし
10度の倍音が出てくる曲に挑戦する事も無いでしょう。

・フィンガードオクターブ
通常オクターブは人差し指と小指で押さえますが
オクターブを上下に往復しながら高速で上昇フレーズを弾く場合は
移動ロスを無くすために人差し指と薬指でオクターブを弾き
続いて中指と小指でオクターブを弾きます。
コレもローポジションでは完全に不可能です。
私は最初からこの音型がでてきたらフィンガードオクターブは諦め
人差し指と小指だけでの演奏を高速化していく方法に舵を切ります。

手の大きさを活用する奏法は私には出来ませんが
それと引き換えに短い指は速く動かす事に有利です。
私は短い指が武器となる戦い方をするのです。

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