パタヤの夕日
酔ってる中で感じた事
パタヤビーチで酔さましに夜を待つ
それは夜の誘惑を楽しむ訳でもなく疲れていた。
「あれ?タイ人家族が夕日見てますね?」
「そりゃそうだ。一日の終わりだろ。昔仕事終わりで夕日見なかったか?」
んー昭和の初め生まれの清水さんの言うことは解るようでわかんない。
確かに港町ではないけど、海は近くに生まれた。
タイ人家族は何を言うわけでもなく。
奥さんは手をつなぎ子供を抱き。
タクシーの格好をしたお父さんはタバコを吸う。
砂浜で遊んでいる子供二人は構わず追いかけっこしていて。
「一日終わりは太陽が沈む。家族でみるのはいいことじゃん」
「そうですね〜こんな街にもそういう人がいるんだ」
ふと思い出す。残暑厳しい時にお寺で。
僕は小さい頃に兄貴と遊んでいて。
婆ちゃんは妹を抱いていた。父は仕事で母は晩飯。
でもお婆ちゃんは夕日を見て。あぁ。一日の終わりを感じていたんだ。
「なんか。思い出してきました」
「俺が知っているのはどこも同じ。太陽が出て一日が始まり。夕日が落ちて一日が終わる」
「家族で見るのって羨ましいですねぇ。」
「あぁ。昔はみんなそうだったんだけどな」
しばらく日が落ちるのを見る。
奥さんが頭ひっぱたいて子供を連れて帰る。
僕らもそろそろ行くか。
騒々しいビーチ沿いのビアバーは音と光に溢れていた。夕日っていいもんだ。
久々に婆ちゃんを思い出した。
経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و