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代官山にてメキシカンランチ

この週末は、所要があり久しぶりに代官山へ向かった。
代官山へは、10代後半から20代中盤にかけてよく遊びに行った。当時のポジショニングは、渋谷より個性的で洗練されたショップの集まるところだったと記憶している。久しぶりに散策した代官山は、当時の面影を濃く残しつつも、どこか資本の匂いが濃くなっていた印象だった。

今回、丁度12時頃に代官山に着く予定だったので、こりゃまずはタコスだなと、東横線に揺られながら「代官山 タコス」で検索したところ、la casitaを見つけた。古くからあるメキシコ料理店であるが、この界隈で遊んでいた当時はメキシコ料理など全く興味が無かったため意識した事は無かった。

ランチでもアラカルトの注文は出来るようであったが、その後に所要(妻のショッピング)が控えていたため、サッと行けそうなランチプレートを注文、妻はチラキレスを注文した。すると、まずスープが出てくる。スープはトマトベースにレモンを浮かべてさっぱりさせたもの。粗め微塵切りの玉ねぎの食感があり美味しい。

ちょっとセンシティブな話なので内容は割愛するが、この日、妻は憤慨していた。代官山駅で待ち合わせをした際も、イヤホンのマイクが認識されていないという程度の事で物凄くイラついていたし、いつもより50%増量された足音を響かせて代官山を闊歩していた。いくつかお店を観ている間もずーっと愚痴をこぼしており、あ。このバッグかわいい。の後に、あー!やっぱり腹立つ!という状態で、最早ウインドウショッピングどころではなく、la casitaに向かう途中もずっと愚痴、そして着席からこのスープが出てくるまでもずっと愚痴である。

妻の名誉のために申し上げておくが、普段の妻は天真爛漫で無邪気な少女のような性格である。機械オンチなので機械に対する沸点は異常な程低いが、それ以外の事は非常に温厚なのだ。その妻がそれほどまでに憤慨する事態が起こったのだとご理解頂きたい。
何かの本(多分ホットドッグプレス)から、不機嫌な女性の特効薬は美味しい料理であるという事を多感な時期に学んだぼくは、このランチで妻の機嫌が直ることに期待した。

しかし、残念ながらこの食事で妻の機嫌が直ることは無く、結局愚痴るだけ愚痴ってすっきりしたのか、食事から40分後くらいにはショッピングを楽しみ始めた。(ただし、何も買わなかった。)

さて、このランチプレート。タコスのみにフォーカスしてお話しよう。

トルティージャはコーン100%であろう。非常に香ばしく、気持ち大き目である。直径12センチといったところだろうか。トルティージャには焼かれたビーフのみが乗った状態で出てくる。ビーフ自体には大して味がついていない。そこに添えられたフレッシュサルサを乗せて食べる。サルサは細かく微塵切りにされた玉ねぎとハラペーニョ、トマトに塩味で味付けがされているのみである。レモン汁も少し入っているかも知れない。ニンニクやスパイスは感じなかった。非常にあっさりしていて食べやすいタコスであった。

ランチに伺ったのは日曜日の12時半頃なので最も混雑する時間だとは思うが、店内は満席でぼくらも少し待った。さらに待っている間に数組がやってきて並んでいた。メキシコ料理はマイナーな料理になると思うが、これまでに伺ったお店はほぼ混雑している。みんなやっぱりメキシコに惹かれているのであろうか。タイミングの問題もあると思うので、今度敢えて変な時間に伺ってみたいと思う。

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