9月20日の営業を終えて所感

シルバーウィークの中日である。これまでの営業とは違うお客様の流れになるのでは?と思いスタートさせた9月20日の営業だが、見事にほぼこれまでの営業と同じ流れだった。

17時オープンから数分でほぼ満席となったものの、テイクアウトに切り替えるお客様もいらっしゃり、少しワタワタしたスタートとなった。

ドリンクを出して、その間にフードのオーダーを考えて貰ってという流れを想定しているのだが、テークアウトはしょっぱなからタコスである。「出会って5秒でタコス♡」みたいな感じである。なので、ドリンクを出すのが先か?いや、タコスを作るべきか?と考えているうちに、思考が停止し、それに伴い身体の動きが鈍くなり、なんかもうどうでもいいやという気持ちになっていると、何故か時間は通常の2倍のスピードで過ぎていく。相対性理論が関係しているのかも知れない。
これではいかんと気を取り直してドリンクを出し、タコスに取り掛かる。すると、オーダーが入る。もう無理である。逃げ出したくなる。しかし、本当の瞬間はいつも死ぬほど怖いものだ。逃げ出したくなったことは今まで何度でもあった。と、甲本ヒロトも言っている。それでも彼は逃げ出さずに、伝説のブルーハーツというバンドを引っ張った。ぼくもタコファントムを引っ張る人間だ(現在在籍1名)。逃げ出してはいけない。

さて、今回は職場の先輩や、職場が一緒だった女性も来てくれた。副業を実現するに至るまでの経緯を根掘り葉掘り聞きたいとの事だったのだが、残念ながら本当に特別頑張った事など一つも無いのだ。ただただ己のタコスをひたすら自画自賛しただけである。つまりぼくにとってのタコスとはエゴの塊である。そんなエゴの塊を皆さんには召し上がって頂いている。それで「美味しい」と言って貰えるとエゴはさらに大きくなる。もはやビッグエゴーである。

お客様にお話を伺ったところ、市ケ谷経済新聞をご覧になられてお越し頂いた方、このブログを見て頂いてお越し頂いた方、インスタからご予約頂いた方、色々なところからお店を知って貰えて、本当に嬉しい。特にこのブログをご覧頂いたカップルのお客様はお二人とも素敵な方々で、タコスもいっぱい召し上がって頂いて、本当に素敵な方々で、ドリンクもいっぱい飲んで頂いて、もう本当に素敵な方々であった。他の方もひょっとするとこのブログを読むことがあるかもしれないので、皆さん素敵な方々だったとここに記しておこう。

ぼくのタコス屋には、多くの優しいお客様に支えて頂いている。
ぼくが思考停止してタコスの提供が遅くなるにも関わらず美味しかったと言って頂いたり、仕入れを読み違い営業開始早々コロナビールが無くなっても他ので良いと仰って頂いたり。周りの人間だけでなくお客様にも恵まれていると思う。
もうあと9月27日の営業を残すのみなので、とても寂しい。本当であればもっと長くここで営業出来れば良かったのだが、色々と事情があり、ここでの営業は難しいと判断せざるを得なかった。ちなみにお金の問題ではない。もっとこう、根本的な信頼関係とかそういった部分である。

ところで、元々ぼくのタコス屋の前に営業されていた「まぐろや歳三郎」さんが早稲田に間借りオープンをされた。その事を市ケ谷経済新聞の記者の方にお伝えしたところ、何と高田馬場経済新聞の担当者に連絡頂いたようで、高田馬場経済新聞に取り上げられている。自分の店の記事を書いて貰ったうえに、他店も書いて欲しいというこちらのわがままにご対応頂いた市ケ谷経済新聞および高田馬場経済新聞の皆様にはこの場で感謝を表したい。
https://takadanobaba.keizai.biz/headline/510/

ここのマグロはマジで旨いので、東京都在住の皆様だけでなく、太陽系に本籍がある方は全員食べに行って頂きたい。



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