【中小企業診断士試験】令和3年度 試験委員

令和3年度の試験委員が発表になりました。
まず大前提、受験生の皆さまは出題委員対策を念入りに行っていただく必要はありませんので今まで通り学習を続けてください。
あくまで個人的に感じたことを列挙いたします。

1.基本委員
今回、試験委員全体で10名ほど入れ替わっています。
そのうち、基本委員(出題方針を決める人?)は2名入れ替えになっています。
科目は財務会計経営情報システムと思われます。
財務会計の奥村雅史先生は昨年まで出題委員(作問を行う人?)でした。

2.出題委員
出題委員は企業経営理論に携わっていることが予想される先生が大幅に入れ替わりました。
特に、長きに渡って出題委員を務めていた、岩崎尚人先生相原章先生山田幸三先生江夏幾多郎先生が退任されました。
代わりに稲垣京輔先生、落合康裕先生、福嶋路先生、山岡徹先生が出題委員に加わっています。
これらの先生の専攻は、経営戦略論経営組織論人的資源管理です。
特に新たに加わった先生は、産業集積論事業承継ソーシャル・ビジネスを主な研究分野とされており、事例Ⅰも注意したいところです。

またそのほか、法務の知財を担当している(予想)弁理士の先生と、企業経営理論の労働法規を担当している(予想)社労士の先生も変更になりました。

3.出題委員対策をしていたらキリがない
冒頭述べた通り、受験生の皆さまは特段出題委員対策をしていただく必要はありません。ここまで手を広げたらキリがないので、これまで学んできた基本知識を定着させることを最優先してください。

ただ、作問者が変わるということは、科目の難易度に少なからず影響を与えそうです。よって今回は、財務企業経営理論情報システム不確実要素が多いです。
そこで対策としておススメしたいのは、その他の科目(経済、運営管理、法務、中小)の比重を高めることです。これらの科目は近年の傾向と大きく変わらないことが予想されますので、過去問演習を中心にポイントを押さえていただけると良いかと思います。
特にローリスク・ローリターンの運営管理と中小で点数を安定させることができると強いと思います。

4.出題委員対策は受験校の仕事
出題委員対策は受験校の仕事であると認識しています。特に、今回は私自身の担当科目である企業経営理論事例Ⅰが影響しそうですので、入念に研究して講義や教材に反映していきたいと思っております。

是非、LECの中小企業診断士講座を今後ともよろしくお願いいたします。

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