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インド day5 ガンジツガンジス

ガンジスでガンジツ!


ぶっちゃけこれを言うためにインド来たといっても過言ではない今旅、遂に長年の野望を成し遂げることができ満足。

とはいえダジャレを言ってガンジスを終わるのはなんとも寂しい。そこでガンジスは朝陽が有名、このまま初日の出も制覇や! 

0700
朝陽を拝むべく宿から出る。

見えず!!!

太陽、見えず!

霧なのかスモッグなのか煙なのか、それとも全部なのかは分からないが、とにかく大気が霞んでおり朝陽なんて望めるべくもない。100m先を観るのも苦労しそうな朝のバラナシである。
てか見える日なんてあるのか??

↑朝のバラナシ

このまますごすごと宿に引き下がるのも悔しいのでガンジス川沿いを歩くことに。
ここバラナシでは川に沿ってガート(沐浴のために岸邊から階段になっている堤)が84箇所、距離にして数キロに渡って続いており、その間を館や寺院がびっしりと埋め尽くしている。
宿は38番目のアハリヤーガートのすぐ裏なのでほぼ中間地点。

↑アリハヤーガート周辺

まずは北に向かって歩く。
途中有名なマニカルニカーガートを通過。
ここは火葬場として利用されている2つのガートの1つであり、実際に複数の遺体を焼いていた。しかも直に。
死体を覆っていた装束が溶けて皮膚が露出しており、なんなら一部は炭化、骨になってるのもある。ここで出た灰は目の前のガンジス川に流されるのだ。

なお子供の遺体は火葬されず、重し付けて沈められる。マジかよ。

↑火葬中のマニカルニカーガート


マニカルニカーを過ぎると一気に人が少なくなるがめげずに靄の中を歩いていると、気づけば北端のドゥルガーガートに到達、、、何もないので引き返す。

0830
このマニカルニカーをなんとか水上から見たいということで北側の手前のスィンディヤーガートからボートを雇い、船で川を南下。
火葬の現場を観察できてなかなかに良かったが、水上からだとガンジス川の水がより近く、その濁りっぷりに驚かされる。

↑スィンディヤーガート。地盤沈下のせいか傾いてるのが特徴

↑火葬中のマニカルニカーガート(川より)

1000
ボートは一時間ほど川を上り(バナラシでは南が上流)一気に南側まで到達。こんなボロ船で大丈夫かよ、と思っていたが水流が緩やかなため案外誰でも余裕っぽい。
漕ぎ手はまた北まで戻って往復分稼ぎたいようだがうるせえ、と南端近くで降ろしてもらう。
めっちゃ疲れたわー、筋肉パンパンやわーと増額アピールしてくるがガン無視。

↑ガンジスの渡し舟。若干浸水してる。


このあたりもあまり観光客はいないが、北側と違って洗濯が盛ん。シーツとかタオルとかをガンジスで洗いそのまま干している。
一応洗剤を使ってるし、バラナシの上流側なのでまだ良いのか、、、?と思うがもちろん良いわけがない。
しかもその洗剤はガンジス垂れ流しなので下流が更に汚染される原因の一端を担っている。

↑南の方では洗濯が盛ん。洗剤垂れ流し


↑たまに見かける蛇使い。あまり蛇は反応していなかった。

一方で両端部のガートは意外とオシャレであり、黄色、青色、ピンク等のカラフルなガートが目立つ。
絵面だけ切り取ればインスタバエもするだろうが残念ここはバラナシ。手前には牛のウンコがある。

↑南側のケダールガート。

1100
一通り南北の端から端を制覇したあとは一旦昼食を摂取すべく旧市街内へ。
狭い道を牛や浮浪者や山羊塞いでいるので進むのも一苦労だ。
そもそも街自体が迷宮のようである。
ただし適当に歩いてたらデカイ道かガンジスに出るのでそこは安心ではあるが。
曲がりくねった道の先にあった食堂でチャーハンを食す。カレー系統以外の食事は久しぶりの気がする。なおこの頃ようやく日光を拝めた。

↑子供vs牛

↑バラナシ旧市街

↑昼食のチャーハン。いける。

1200
一息ついて対岸へ行くことに。最初往復ボート400ルピーで手をうったが、対岸に着くやチップ&滞在時間でさらに追加料金とか先にほざきよるので、分かったよと言い対岸散策へ。
もちろん踏み倒す気満々である。

対岸の地は不浄とされているため建物等はなく、一面の流石が広がっている。
ぶっちゃけこちらの方が100万倍綺麗である。(バナラシ比。もちろんゴミは山盛り)

↑対岸より

対岸からだと川沿いの多くのガートでインド人がガンジス川で沐浴をしているのが分かる。

それを見てると、あれ?この川いけるんじゃね?と錯覚しそうになるが、よく見て。
その三メートル横、普通に洗剤使って洗濯している。更に五メートル横、牛の死体が船に引っ掛かっている。反対側では人の死体が焼かれ、その残骸が流されている。
水の色、茶色というかもはやただのウンコ。
うーーーーん、この

↑沐浴するインド人(奥)と牛の死体(手前)

ここで実際に沐浴かました日本人の体験談を聞いてみよう。
「チフスにかかった」
「世界最強の細菌がウヨウヨしている」
「入って高熱にかからない日本人はいない」
「ありとあらゆる有毒物資が含まれている」
「日本の薬はガンジスには弱すぎて効かない」
「結膜炎になった」
「三日三晩吐きまくった」


 
などなど。


そんなアホな、と到着時は思うもいざ目の当たりにして分かる恐るべき汚さ。

もちろん魚一匹いやしない。
浮いてるのは牛の死体くらいのリアルDEATHriverである。

対岸から沐浴するインド人の姿を垣間見、決意と共に混沌の街に帰還する僕である。なお現地人用の乗り合い舟(20ルピー)で帰ったのでぼったくりボートは踏み倒した。

1330

沐浴するぞ!!!

たしかに汚い。でもまぁわざわざこんな所まで来たのだ。
沐浴せずには終われない。
粘膜接触さえ避ければなんとかなるんじゃね?の精神で沐浴かますことに。
それに上述の体験談を見てほしい。

そう、誰一人死んでないのだ!!!
つまりいける!!

↑シンプルに汚い

入水。
意外とヒンヤリ、というかかなり冷たい。1月ということを考えれば当たり前だが、問題は足場だ。
ドロッ、ニュルッ、ベチャッ。
凡そ全うな川底が生むとは思えない触感に身震い。
そもそも水の透明度もせいぜい10cm(味噌汁の方がマシ)といったところなので足下になにがあるのかも分からない。
今踏んでるのが牛のウンコの可能性も十二分にあるのだ。

とりあえず手を合わせる。



人生観変わるわー(衛生観念的な意味で)

↑沐浴開始。絵面ですら伝わる汚さ。

見ていたチェンナイ出身のインド人に寒いから辞めといたら?と言われたがスルー。いや寒い以前の問題やと思うんですけど。

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