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インド day6 24時間鉄道の旅

1600
ガンジスに沐浴し、清め、、、、、られずむしろ一層穢れてしまった身体を宿のアッツアツのシャワーで洗浄。

とはいえ浴槽にどっぷり入れるわけでもなく、水勢もヘッポコなので不完全燃焼、なにか呪いを受けた気分になる。
昨夜予約しておいた鉄道に乗るべく、荷物を纏めてリキシャでバラナシ駅に向かう。

駅は旧市街から約四キロ程の所にあるが、この街の交通渋滞は半端ないものがあり、クラクションの嵐のなか一時間弱かけて駅に到着。
これ歩いてもあまり変わらなかったかもしれない。

↑バラナシ駅。意外とデカイ

↑大気汚染の極みなバラナシ

↑こいつに乗ります

1720
バラナシ駅 定刻 発車。
定刻!?ここはインドだよ!?
案外インドの鉄道マトモなんじゃね、と楽観的になる僕。だがこれは数時間後覆されることになる。

目的地のアグラ到着は朝7時、14時間の長旅になるとのことで飲食物を購入しておく。
なお乗客曰く車内販売はあるらしい(なかった)

↑鉄道切符。バラナシ発アグラ行(たぶん)

インドの鉄道車輌の等級は、列車ごとに設備が異なるが、大きく分けて8種類あるらしいが、
今回乗っているのは地球の歩き方さんの記述通りだと上から2番目の2等寝台

つまりプチブルやん!

と思っていたがまあ普通にボロい。
個室を謳いながらも、その実態はカーテンで通路と仕切るだけの半個室で、二段ベッドが2つ向かい合っている。
もちろんテレビなんて便利なものはないが、エアコンがあるだけ感謝しなくてはならない。

(トイレは車輌の両端にあるがトイレットペーパーなんて便利なものがあると思うなよ)

↑二等車内部

ちなみに現地人曰くスリーパークラスなるものがハズレで、永遠にスリーパー=永眠するらしい。

一応二段ベッドなのだが、それは2人寝れることを意味しない。
なんと1つのベッドに3人をぶちこむ。
まさに正真正銘の奴隷鉄道。治安は最悪。
ヒエッ

↑二等車。青いのが特徴

↑シーツはこんな袋に入ってる



0700
起床。定刻通りならあと少しで到着とのことだがはてさて。まだ薄暗い中Googleマップを見てみるとアグラは現在地から遥か彼方。このペースだと残り最低四時間はかかるだろう。
定刻通り発車しても定刻通り着くとは限らないのがインドなのだ。
対面の現地人のおっちゃんはキレてるかと思いきや、呑気にトロールのようなイビキをかましている。
なんか慌てるのもアホらしくなったのでヤケクソで再度眠りにつく。


1100
二度起き。流石にそろそろ到着やろと現在位置を再度確認。
おっ、確かに電車はアグラのすぐ北西にいる。(ルートを追うに、バラナシからの鉄道はアグラの東側から大きく北に迂回してから入線している?) 
のんびり降りる支度をしつつ、昨日バラナシ駅で買っておいたポテチをボリボリと貪る。
アグラといえばタージマハル!楽しみどすなぁ(フラグ)



1200
着かない。なぜや。
うーーーん?と日光の射し込む車窓を見ているとなんかおかしい。
景色が右から左への流れている。

つまり西に向かっている。
アグラは南東やぞ?

乗り合わせたインド人に聞いてみる。
これアグラフォート駅止まるよね?

止まらんぞ?

ファッ!?
え、こいつどこ行くの

ジャイプール。あと5時間かかるで。

どこやねーーーん。

電車の行き先が違う模様

慌てる僕の事情を聞き、ドンマイ的な苦笑をする現地の方々。周囲にもこいつ駅ミスったみたいやぞ笑、的なことがどんどん吹聴され一帯がドンマイ日本人のムードに包まれる。
なんたる恥辱。くっ、殺せ!

とりあえず地球の歩き方さんを起動しジャイプールを探す。
一応でっかい城はあるっぽいので手持ち無沙汰にはならないで済みそう。

1330
バラトプル到着。ここがアグラへの最終引き返し地点だぞ、と現地人に言われる。ジャイプールかアグラか究極の選択。
本心では戻りたい。
とてもアグラに戻りたい。
もしこのまま進めば、下手すればタージマハルを見ることなく終わる可能性もあるのだ。

だが僕のチンケなプライドがそれを許さない。
慌てる情けない日本人の姿をインド人に見せたくないのだ。

一年に思える一瞬の後に決断。
こいつどうするんや?と興味津々な現地人に向かってサムズアップ。

ジャイプール、オッケー!!!ノープロブレム!

オゥー!?マインドチェンジ!?ジャイプール!?
と爆笑する現地人。

もうなにも怖くないわ

↑各地の位置関係。鉄道は中央の21号線と平行している。

1400
ジャイプールに行くことを決めた僕だが、食糧として持ち込んでいたポテチは既に食してしまい飢餓状態に。そんな僕の気持ちを知らず対面のインド人はカレーとナンを取り出して食い始めた。

携帯カレーって流石インド、、、。

めっちゃ辛そうな匂いが漂い、思わず目を向けたタイミングで目線がマッチング。

食うか?

絶対スパイシーやん。スパイシー怖い

ノンスパイシーやで 

ええの?ほんまに?金ないよ?

ノープロブレムやで

食う!

もちろん辛かった



1705
結局24時間かけて
ジャイプールに到着。
バラナシ駅ではちょくちょく見かけた黄色人種組もここでは消滅。
プランもクソもないのでとりあえずバスターミナル近くの宿に転がり込む。


↑ジャイプール駅到着

↑宿のドミトリー。1泊300円

1800
とりあえず一息つけたので明日のバスチケットを買いにバスターミナルへ。
そう、この男、まだタージマハルを諦めていないのだ。
17時発のアグラ行きがあったので購入。デラックスバスらしいのでテンション上がりかけるが、上にはスーパーデラックスがあった。

つまりプチブル。

インドのプチブルはろくなことにならないのはついさっき学んだばかりである。

5時間もあれば着くらしいがとても怪しい。まぁアグラ入れれば問題なしなのでええか

↑ジャイプールバスターミナルにあった時刻表

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