好きなVtuberが謎解き出してたのでやってみた(解けるとは言ってない)
それは2024年5月19日のこと。
家に押しかけてきたストーカーという設定で、過去の配信についたコメント
にリアクションをしていくという、一風変わった企画の配信を見ていたときでした。
彼女は「冥鳴ひまり」というのですが、それ以外にも「5位以下で自分のASMRが流されるAPEX」や、「驚くたびに飲む泥酔ホラゲ」など、毎回凝った企画をやっています。
事件が起きたのは、配信を始めて19分ぐらいのときです。
唐突に、彼女は自分の公式ページに隠された謎ページについての話を始めました。
彼女は、自身の公式サイトを持っています。
そして、謎はこの公式サイトに隠されているのです。
配信では、画像の赤丸部分をクリックすることで、隠されたページに飛べるというヒントが出されていました。
実際にクリックすると、いかにもな感じの、隠しページへと移動します。
下にスクロールすると、他にも2枚の画像があり、計3枚の画像を使った謎解きとなっています。
配信内では、「これらの画像は全てイニシャルが関係している」というヒントも出されていました。
ですが、その後はコメントへのリアクションに戻ってしまい、これ以上のヒントは提示されませんでした。
というわけで、配信が終わったあとに謎解きに挑戦することにしました。
ただ、この謎解きが意外と難しい。
配信内で言われていたヒントや、コメントのネタバレをチラ見したことで、最初の画像の意味は「青い絵を覆う」であることは突き止めました。
一応解説しておくと、「死因不詳」と書かれている人の名前だけを抜き出し、死因不詳の「死因」を「子音」と読み替えると、「子音不詳」つまり子音を無視して母音だけを読むということです。
そうすると、「あおいえおおおう」となり、漢字にすると「青い絵を覆う」となります。
これはおそらく、2枚目の画像に使うのでしょう。
色々なイラストが描かれた2枚目の画像には、青い絵がいくつかあります。
とりあえず、青い絵だけを線で覆ってみました。
残ったのは、
「マヨネーズ」
「ルビー(?)」
「食パン」
「竹」
です。
答えはこんな感じで、パスワードを打ち込む形式になっているのですが、残った言葉を組み合わせても、それっぽいパスワードは発見できませんでした。
例
「marusita」(頭文字をつなげる)
「mrbb」(英語にして頭文字をつなげる)
これ以外にもいろいろ試しましたが、大文字と小文字の区別もあるので、途方もなさ過ぎて諦めました。
3枚目の新聞記事の画像もヒントになっているのでしょうが、特に目立った部分がなかったので、何も分かりませんでした。
一応、これらの画像を編集ソフトに取り込んで、明るさや色調の調整を行ってみたのですが、特に隠されたメッセージなどはありませんでした、
はい、詰みです。正直ヒントが少なすぎるので、これ以上どうしようもありません。お手上げです。
ただ、それはあくまで「謎解き」の話。
ここはインターネット。裏技ならいくらでもあります。
とりあえず、開発者向けツールを開いて、HTMLのコードを見てみることにしました。
私はそこまでプログラミングに詳しくないのですが、HTMLは少しだけやったことがあるので、どこかにパスワードがないか探してみました。
古典的な方法ですが、検索欄に「password」と打って、ヒットしないか探してみました。
すると、少し見にくいですが、パスワードの入力部分に対応しているコードを発見しました。
ここを見ると、「CE8iUJ」と書いています。
さらに、それで検索すると該当の部分にたどり着きました。
というわけで、このコードを詳しくチェックしたのですが、パスワードらしきものは見つかりませんでした。
やはり、そんなに甘くはなかったようです。
私が今使っているブラウザでは出てこないのですが、前にチェックしたとき、このサイトは「Wix」というホームページ作成ツールを使って作られたと書かれていました。
そのため、ある程度はセキュリティがしっかりしているのだと思います。
パスワード入力欄にコードを打ち込んだりするという、単純な攻撃もしっかりと対策されているらしく、諦めることにしました。
それを突破する手段もなくはないですが、そこまでいくと犯罪になってしまいます。そのため、このアプローチも断念せざるを得ません。
万策尽きたか・・・と思われましたが、ここで新たな発見をしました。
それが、ドメイン名です。
「Wix」は自分でドメインに名前をつけられるらしく、彼女の公式サイトのページは、画像のように「サイト名+単語」という構成になっています。
これらは、ランダムな文字列ではなく意味のある英単語です(news, goodsなど)。
今回の謎に関するページも、「secret」「ordeal(試練)01」といった意味のある単語になっていました。
ここで、私はひらめきます。
「この部分に適当な英単語を打てば、そのうち何かすらヒットするのではないか?」
GoogleやXなどのアカウントとは違い、このサイトはパスワードを入力するといった操作をせずとも、リンクさえ打ち込めば好きなところに飛ぶことができます。
(当たり前ですが、アカウントの管理といったコストのかかるシステムを、単なる情報発信のサイトに取り入れる人はいません。)
さらに、ドメイン名の傾向を見ると、ほとんどが英単語1つで構成されています。例外としては、「term-of-use」ぐらいでしょうか。
複数あるページには01, 02のように通し番号がついていますが、それはごく一部です。
そのため、ヒットする可能性は高いと考えました。
とりあえず、思いつく限りの単語を打ち込んでいきます。
「goal」「reward」「achievement」など、とにかく関係のありそうな英単語をどんどん打ち込んでいきました。
ネットで「中二病 英単語」と検索し、出てきた単語を打ち込むといったこともしました。彼女は、いちおう死神という設定があるからです。
ただ、思ったよりヒットせず、1時間半何の成果も得られない状況が続きました。
諦めかけていたとき、何となく「password」と打つと、新しいページに飛びました。このときは、思わず声が出てしまったぐらい驚きました。
そのページがこれです。
「grim reaper」というのは、死神という意味です。
ドメイン名が「password」なので、「ワンチャンこれを打ち込んだらいけるのでは?」と思ったのですが、ダメでした。
どうやら、これは別の場所で使うパスワードのようです。
それ以降も、いくつか単語を打ってみたのですが、サイトに飛べたのはこの単語だけでした。
こうした行為がハッキングかと問われると、私は専門家ではないので何とも言えないのですが、公開されている情報にアクセスしているだけで、特にツールの類は使っていないので、おそらく大丈夫だと思います。
とりあえず、見つかった情報はこれだけです。
Xを見てみると、どうやら突破した人がいるらしく、簡単なヒントも書いてくれていました。
この人は「最初」と言っているので、おそらくまだ謎解きが残っているのでしょう。
同じような系統のサイトとしては、「かがみの特殊少年更生施設」がありますが、このサイトと違って攻略情報がほとんど出ていないので、自力で解くしかありません。
とりあえず、私が見つけたのはこれぐらいです。
他に情報を知っている人がいれば、ぜひコメントで教えてください。
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