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日本の企業をもっと強くしたい。マネーフォワード、組織英語化への挑戦

tabuchi.shizuka

マネーフォワードのエンジニア組織は、2024年度中に公用語の英語化を目指しています。

英語化に向けた取り組みは既に始まっており、マネーフォワードでは現在約20カ国以上のメンバーが働いています。そして、エンジニア組織におけるNon-Japanese(外国籍)メンバーの比率は2021年11月末時点で31%になりました。

英語化の波の中、社内で第1弾として既に英語で開発を行っているチームがあります。今回は英語化組織Team Nikkoを立ち上げた小牧さんにインタビューを行いました。

マネーフォワードが英語化へ取り組む理由や、実際の取り組みについてご紹介します!

英語化に関する小牧さんの取り組みについてはこちらもご参照ください!

プロフィール

小牧 将和/KOMAKI MASAKAZU
新卒でエンジニアとしてワークスアプリケーションズへ就職。2014年、エンジニアリングマネージャーとなる。2017年にシンガポールの拠点へ出向。その後、シンガポール内でFreakOut Pte. Ltd.へ転職し、海外開発拠点立ち上げを経験する。2019年に楽天シンガポールへ転職。プロダクト・プロジェクトマネージャーとして開発を行う。マネーフォワードへは2021年2月に入社。英語化組織Team Nikkoとインド拠点の立ち上げに従事。

より良いサービスを届けるためにグローバル化が必要

ー まず初めに、マネーフォワードがエンジニア組織の英語化をすすめることになったのはどのような背景があるのでしょうか?

小牧:背景には日本でエンジニア人材が不足しているという課題があります。マネーフォワードが世の中に届けたいと思っているサービスの数や質に対して、開発を担ってくれるエンジニアが不足しているんです。国内はもちろんですが、世界中の優秀なエンジニアのみなさんにマネーフォワードにジョインしていただきたいという想いから、グローバル化へのステップとして英語化を進めることになりました。

ー 仕事で使う言語が変わるというのは不安もあるかと思うのですが、エンジニアからはどんな反応がありましたか?

小牧:エンジニアに英語化についてのアンケートをとったのですが、組織が英語化することに対して全く期待が持てないという人はゼロでした。自分が英語を話せるようになるか、Non-Japaneseメンバーとちゃんとコミュニケーションを取れるか不安に思っている人は一定数いますが、英語を習得できることによって自分のキャリアにポジティブになると考えてくれている人が多いです。

チャレンジングな目標に対して前向きに取り組んでくれてるメンバーが多いのが、とてもマネーフォワードらしいと感じます。

マネーフォワードならグローバル化に成功すると思った

ー 小牧さんはマネーフォワード入社前も長く海外で活躍されていましたが、昔から英語を使って仕事をしていたんですか?

小牧:いえ、大学卒業後就職したワークスアプリケーションズでは、最初の8年くらいはほとんど日本語で働いていました。会社も次第にグローバル化が進んで外国籍の社員が増えていく中、グローバルに挑戦したいという漠然とした憧れを抱いていました。そのときちょうどシンガポール拠点に異動するチャンスがあって、海外で働くことができたんです。当時はまだTOEICでいうと大体650点くらいの英語レベルだったと思います。

シンガポールでは120人くらいのエンジニア組織をまとめる役割を担っていました。それまではある程度の英会話はできると思っていましたが、実際に海外で仕事を始めると英語が分からず、上手く仕事を進められなくて正直焦りましたね。そこから本気で英語の勉強を始めました。そして、英語の上達とともに仕事もできるようになっていきました。結局その後シンガポール内で2回転職し、それからずっと英語で仕事をしていました。

ー シンガポールで働かれた後、マネーフォワードに入社されたのはどうしてですか?

小牧:当時妻もシンガポールで働いていたのですが、妻の仕事の都合で日本に帰国することが決まりました。そこで、自分も日本での仕事を探し始め、その過程で転職エージェントから、マネーフォワードでグローバルに働ける仕事があると紹介してもらったのが最初のきっかけです。

海外で働いた経験から、日本の企業と海外のIT企業との違いを感じ、もっと日本の企業を強くしたいという想いを持っていました。なので、日本企業のグローバル化を推進できるような仕事は自分のやりたい事とも重なっていました。

残業が当たり前の日本の一般的な企業に対して、私が見たグローバルIT企業ではきっちり定時に帰るうえ、社内に置いてあるビリヤード台や卓球台で楽しく同僚と交流していたりしました。それでいて良いプロダクトを世に出していたり、業績も良いんです。最初は理由が分からず不思議に思っていましたが、結果的には開発のやり方や組織の構築方法、会社の制度の違いが大きいと気づきました。グローバル化をして海外のノウハウを取り入れることで日本の企業も変わると思います。

最終的な入社の決め手はCTOである中出さんと、CEOの辻さんの人柄でした。多様なグローバル人材が集まる環境だと様々な意見が出てきます。中出さんは受容性が高く、新しいことや、日本の常識ではないことを言われてもしっかり受け止める方だと感じました。辻さんは、もともと留学していた経験があり、グローバル化に向けて熱を持って取り組んでいる姿が印象的でした。この二人が率いるのであれば、マネーフォワードはグローバル化に成功すると思ったんです

CEO辻とのツーショット

多国籍チーム「Team Nikko」の誕生

ー 具体的に小牧さんは英語化に向けてどんな取り組みをしていますか?

小牧:私はマネーフォワードで最初の英語組織であるTeam Nikkoを立ち上げました。英語化は一斉に行うのではなく、まずは一つロールモデルを作って、そのメソッドを広げていく形で進めています。それに先駆けて作られた英語組織がTeam Nikkoでした。

チームの名前を「Nikko」と名付けたのは、Non-Japaneseでも発音しやすく、初見でも正しく発音できるから。私の大好きな観光地「日光」からとりました。現在栃木県に住んでいて、日光にはよく遊びに行くんです。いつかTeam Nikkoのメンバー全員で日光を訪れることができたら良いなと思っています。日の光ということでポジティブな意味も気に入っています。

Team Nikkoのメンバーたちとの様子。前列左から2番目が小牧さん

Team Nikkoでは『マネーフォワード クラウド会計』の開発を担当しています。もともと2021年の7月に誕生したチームですが、昨年はコロナの影響で日本に入国できないメンバーが多く、対面で一緒に仕事ができるようになったのは今年に入ってからです。対面で会えるようになったことで、一緒にランチに行けたりして、チームの絆もより深まったと思います。入国ラッシュの時期にはみんなが持ってきてくれた各国のお土産がたくさんオフィスにあり、かなり賑わっていました。

Team Nikkoのランチの様子

ー Team Nikkoのみなさんはどういう理由で日本で働き始めた方が多いのでしょうか?

小牧:昔から日本が好きだったという人が多いですね。特にアニメが好きなメンバーが多く、アニメの話はとても盛り上がります。中には「日本に行くという長年の夢が叶った」と言ってくれたメンバーもいて、迎え入れた側としてもとても嬉しくなりました。

メンバーは明るい人が多く、いつも賑やかです。多様な人材が集まっている組織ですが、オープンな人が多いため、コミュニケーションもとりやすいです。

グローバル化はユーザーに価値を届けるための過程

ー 今後小牧さんやTeam Nikkoが取り組んでいきたいことは何ですか?

小牧:まず、私自身としてはマネーフォワードのグローバル化を成功させたいと思っています。先陣であるTeam Nikkoでは、日本人含む多様なメンバーで英語を使って仕事をし、気づいた改善点やノウハウが蓄積されています。そのノウハウを、他のチームの英語化を進める際の役に立ててもらいたいです。

グローバル化や英語化は、ユーザーにより良いサービスを届けるための過程であり、ゴールではありません。英語化することによって、世界中から優秀な仲間を増やし、より良いプロダクトを作れるようになります。冒頭でもお話しましたが、日本の企業はもっともっと強くなれるはず。グローバル化も強くなるための手段の一つですが、まずはIT化やDX化を進めて業務を効率化することが不可欠だと思います。Team Nikkoでは、DX化をサポートする『マネーフォワード クラウド会計』の開発を行っています。そして、今後は開発プロダクトの幅も広げていきます。プロダクト作りを通じて企業の業務効率化、そして日本の企業の成長に貢献していきたいです。

あとがき

インタビュー中は、Team Nikkoのメンバーがチームお揃いのキーホルダーを買ってきてくれた話や、Slackチャンネルで交わされた楽しいやりとりなど、Team Nikkoへの愛を感じるエピソードをたくさん聞くことができました。英語化、グローバル化というと、日本人組織で働いてきた私にとっては未知の領域でしたが、純粋に多文化の交流を楽しんでいる小牧さんからはマネーフォワードのカルチャーの一つでもある「FUN」を感じました。

マネーフォワードの英語化完了の目標は2024年度ですが、Team Nikko以外のチームでもミーティングを英語でやってみたり、英語化の達成基準を定めるなど、既にTeam Nikkoのノウハウを活用した準備が着々と進んでいます。
また、インド拠点も開設に向けて準備中です。これからの発信をお楽しみに!


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