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破滅フラグのカタリナ様がかわいいので、なろうの悪役令嬢ものでオススメを書く5/10

なんだか、なかなかキビしい夏アニメラインナップの中で燦然と輝く『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』通称『はめフラ』。釣り目の令嬢カタリナ様可愛いですよね……。『かぐや様』と並んで、自分の心の癒しの位置をガッツリとキープしております。

小説家になろうは、運営さんにちょろっとインタビューをお願いした経験があったり、なろうの旧社屋が実家から数十メートルの位置にあってむやみに親近感があったこともあり、かなり前から結構読んでいる。Web記事に、なろうの小説はニコニコでのネット右翼率と同じくらい、素朴なネトウヨ史観で無双してらっしゃる作品も多いよねと書いたら、「お前の名前は覚えた」と、恫喝されたりしておりました。覚えていただいて光栄です!

今スマホを見たら、お気に入りだけで13画面分くらいスクロールさせる必要があるんで、自分でもよく読んだねぇという感じなんだけど、これでも毎週ランキングTOP50から気になるものを2-3個ピックアップして読んでいるだけなので、マジでスコップ(ランキングに頼らず自力で良作を掘り出す行為)をしてる人には尊敬するしかないな……。

『はめフラ』は、恋愛ゲームの舞台である中世ファンタジー的世界観で、現代日本庶民センス抜群のまま、主人公のライバル役の悪役令嬢に転生してしまう。このままでは、没落してしまう! と奮闘するストーリー。なろうでは「悪役令嬢モノ」として一大ジャンルをなしていて、男女問わず人気がある印象だ。「悪役令嬢モノ」といっても大体導入だけ一緒で、いきなり領地改革に乗り出したり、庶民との結婚ができるように自分から没落しようとしたり、ゲームクリア後のお楽しみ裏ボスとして魔王より強い敵として設定されていたのをいいことに有り余るステータスで俺TUEEEEしたりとまさに千差万別。『はめフラ』はその中ではかなり王道を行く作品だと思える。

「悪役令嬢」ものジャンルの魅力としては、なろう系作品の「異世界転生」的な感情移入しやすい現代人センスを持ったキャラ設計と、男女問わず大好きハーレム要素が基本にある上に、ヒロインでなく悪役令嬢に転生することで100日目に死ぬワニ的な(ひどい)タイムリミットのある生活というハラハラ感が両立しているところだろう(大体死亡フラグは即なくなるのが常だけど)。『はめフラ』では、将来の没落ビジョンに対して抵抗しつつもいざというときのために農民として生きるために畑イジリに邁進していくトボケたキャラが魅力。

お姫様であり、同時に現代的なセンスを持った悪役令嬢の活躍は、現代版の「あんみつ姫」な魅力がでやすいのではないでしょうかね。ほかにも、女性向けのなろう作品は割と男性も読みやすく入りやすいものが多い印象だけど、純度100%の少女マンガセンスから、悪役令嬢のようにちょっとひねった設定と、そのギャップをギャグで埋めていくことで男性でも楽しみやすくなっているように感じる。悪役令嬢ものと言っても、ストーリーの骨子は王道恋愛から外れないので、スキルだとか魔術だとかレベル制チートだとかのアニメでどう処理すればうっとうしくないのかまだ模索中の男性向け俺TUEEEE作品に比べて素直なつくりで作品の魅力を十全に伝えられるので、これからも女性にも受けるこのあたりのなろう作品のアニメ化ヒットは続くんではないでしょうか。

というワケで、『はめフラ』を機に、悪役令嬢モノのなろう小説をはじめて読んでみるかな……ってなってるおっさんのためにまずは押さえておきたいオススメ悪役令嬢ジャンル3つをあげてみたい。見出しにリンク張ってるのでね、読みたい方は飛んでみるといいんじゃないでしょうか。

謙虚、堅実をモットーに生きております!

もし読んでなかったら、まずはこれだけでも読んでいってな一作。なろうで悪役令嬢モノ旋風を作り出したのはたぶんこの作品かも。舞台は現代日本の超エリート学校で、ちょっとハイソな小物遣いも、おっさんにも勉強になる。未完で、時々ポロンと最新話が出てくるのがもどかしく、書籍化もされてない(出したい出版社はいくらでもあると思う)。こちらも「あんみつ姫」タイプで超安心して読める。が、カタリナ様と違い本作の主人公麗華様は絶望的なまでにモテない。書籍化されていないのにファンアートも活発で人気のほどがうかがえる。悪役令嬢モノの金字塔。

転生先が少女漫画の白豚令嬢だった

転生先したのは、人気少女マンガの悪役令嬢---の、取り巻きのデブ令嬢、通常白豚令嬢。最終的に悪役令嬢に罪を擦り付けられる役回りだということに絶望し、ダイエットにいそしみ始める白豚令嬢・ブリトニー。タイムリミットにダイエットを合わせることで親近感凄い(同じデブとして)。

また、ダイエットの「努力」から、スムーズに石鹸生産だとかお馴染みのなろうてき内政ファンタジーも絡めつつ、登場するイケメンと丁々発止の交渉をする姿も楽しい。悪役令嬢+内政もの+コメディとしてバランスがとってもいいのでお勧め。

マンガ版もだいぶ良くできているのでまずはこちらからでも。

婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ

転生ものにはなってない気はするけど、手続き上の問題だからまあいいよね。こちらは、舞踏会で衆目の仲婚約破棄を言い渡され牢屋にブチ込まれた悪役令嬢が、特大の開き直りで牢屋に自分から鍵をかけ、こっそり持ち込んだ人をダメにするソファに寝転びながら、牢屋の中から婚約破棄をした王子を苛め抜き、コケにしまくるというコメディ。いい具合に間の抜けた王子に、悪役令嬢レイチェルの飼う猿の小憎たらしさも楽しい。

超定番もの3つだけど、ちょっと昔の悪役令嬢モノとか、自分のお気に入りフォルダからピックアップしようとしてもイマイチ細部が思い出せないものが多くて、自分の加齢を感じました。アニメでも、ちょっと昔のアニメの細部や登場人物の名前がもう出てこないので、これはもう全部見るとかいうわけのわからない行為をする意味もすでにないのでは……? と感じた次第。

それでも、タイトルを見ただけで、これはこんな作品やなって言えるものだけ採り上げたので、面白さは保証します。

今日はそんな感じで。

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