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驚いたときは、卓球の成長チャンスです。│ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!⑥

驚くという能力は私たちの心の活動では重要な要素であり、驚き自体が、自分の世界をどう理解し何を予想しているかを端的に表す。

【第6章 基準、驚き、因果関係】
〜システム1のすばらしさと限界〜

「驚き」とは、予想が外れたときに発生するものです。

外出していて、急に雨が降ってきたら驚きます。



そして人は、驚きから何かを学びます。

「なるほど、こんな空模様のときはにわか雨が降るんだな。」

と。



驚く度に人は成長し、予想の精度が高まるのです。

空模様を見て、傘を持つべきかどうか、分かるようになってくるのです。



卓球も、予測と驚きを繰り返すことで成長します。



短いサーブが来ると予測しているときに、ロングサーブが来ると、驚きます。

ここから、

「なるほど、このタイミングでロングサーブを出してくるのか!」

と学ぶことができます。



フォア側に来ると予測しているときに、バック側に来ると、驚きます。

ここから、

「なるほど、こういうときはバック側に打ってくるのか!」

と学ぶことができます。



ということは、そもそも予測をしていない人は、驚きも無いので、成長できません。

全面に対応しようとすると、どこに打たれようが驚きはありません。

すべてが想定の範囲内ですから。

そして、想定が広すぎるので、どこに打たれても対応が遅れます。

フォア側に打たれたら対応が遅れ、バック側に打たれても対応が遅れます。

驚きも無く成長もしないので、一生これが続きます。



成長するためには、相手が何をしてくるのか、予測してください。

外れたっていいんです。

「ああ、間違えた…」

と落ち込む必要は全くありません。

そこから学び、成長に繋げればいいのです。

さぁ、どんどん予測し、どんどん驚きましょう。


⑤ポジティブなときは考えない方が、ネガティブなときは考えた方が、上手くいきます。
⑦試合では、出だしでいきなり本気を出すべきだということが分かりました。

ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!

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