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試合では、出だしでいきなり本気を出すべきだということが分かりました。│ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!⑦

証拠が徐々に積み重なっていくようなケースでは、第一印象で抱いた感情で解釈が左右されやすい。

【第7章 結論に飛びつくマシン】
〜自分が見たものがすべて〜

人間は、第一印象が超重要です。

後の様々な印象も、第一印象を元に解釈します。



例えば、

「坂本さんは、頭が良い人です。
ただ、頑固な一面もあります。」

「渡辺さんは、頑固者です。
ただ、頭は良いです。」

この二人は、同じ性格ですが印象は変わります。



坂本さんは、「頭が良い」が第一印象です。

その後に「頑固」だと分かっても、

「頭が良いから、自分の意志がしっかりあるんだな。」

と、第一印象を元に「頑固」という性格を解釈します。



渡辺さんは、「頑固」が第一印象です。

その後に「頭が良い」と分かっても、

「頑固な上に頭が良いなら、人の言うことを聞かないんだろうなぁ。」

と解釈します。



このように、人は第一印象に固執して、その後の情報を処理します。



ということは、卓球の試合も、序盤が大事ということになります。



サーブに自信がない人は、最初に一番得意なサーブを出します。

そうすると相手は、

「うわっ、この人サーブ強いなぁ。」

と思い、プレッシャーがかかります。

中盤で大したことのないサーブを出そうが、最初の印象は変わりません。

プレッシャーを与え続けることができます。



攻撃に自信がない人は、ミスしてもいいので最初に一回だけ思い切って攻撃をします。

そうすると相手は、

「うわっ、打たれないように低く返さなきゃ!」

と思い、プレッシャーがかかります。

それ以降ほとんど攻撃をしなくても、最初の印象は変わりません。

プレッシャーを与え続けることができます。



このように、相手に強烈な第一印象を与えることで、試合を有利に進めることができます。

試合序盤こそ、全力で戦いましょう。


⑥驚いたときは、卓球の成長チャンスです。
⑧好調や不調に原因はありません。たまたまです。

ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を卓球にフル活用しよう!

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