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日本酒飲み歩き再開

平日会社員の唎酒師です。

マスクを手放せない日々が続きますが、居酒屋や立ち飲みバーにお客さんが戻りつつありますね。
人目を気にせず、仕事帰りに堂々と酒を飲みに行ける気配。

というわけで6月から仕事終わりや週末に「日本酒飲み歩き」を再開しました。

お店に入り、ずらりと並ぶ日本酒を見て感じたこと。

『もう6月なのに、春のお酒が並んでいる…。』

日本酒は「一年中」飲むことができますが、実は春夏秋冬とその季節にしか飲めない「限定酒」があります。こういった限定酒は、発売後すぐに品切れしたり販売終了してしまうことが多いです。1年に1度きりのお酒なので、出会ったときが今年最後。「今しか飲めない!」ということで飲みこぼさないように気を付けているのですが…。

今年はまだ残っている…(-_-;)

コロナウイルスの影響で4月、5月はまともに営業できず、日本酒メインの居酒屋やバーは在庫を抱えざるを得なかった、といったことでしょうか。それは酒販店さん、酒蔵さんも同じ。

お客さんが来店または購入して飲んでくれない限り、日本酒は減ることはありません。桜が花開く時期に飲み頃を迎えるように、酒蔵は綿密に計画をして細心の注意を払ってお酒を造っています。造り手にとって、今回の事態は「想定外」でとても悔しかったのではないかと心情をお察しします。

春のお酒は火入れをしない「生酒」が多いです。適正な温度、場所で補完していないとすぐに劣化してしまいます。未開封のまま残った今年の春酒の行く末はどうなるのでしょうか。

大切に保管されて、生の状態でゆっくり熟成が進み美味しくなることを願うばかりです。

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