ユーザーってタグで見た方が分かりやすくない?

趣味や考え方が多様化しだした っと言われ出して結構立つと思うのですが、この多様化を考えるにあたって、結構な割合で忘れがちなのが「あくまでそれもその人の1側面でしかない」という事です。

よくユーザーを分類するにあたって「属性」をつけると思うのですが、今まで「属性」=「ユーザー像」とされてきました。

しかし、本当にそうなんでしょうか?

どちらかというと、「タグ」では無いでしょうか?

例えば、私という人間をタグ付するとします。そうするとこういう風になるでしょう。

#子育て #育児 #漫画 #アニメ #自転車 #マーケティング #ガンダム #ファッション #料理

一定の方向性はありますが、どれか「一つだけ」取り上げて作った「ユーザー像」は私は当てはまりません。

例えば私がTwitterで普段繋がってる「創作界隈」(漫画やイラストで、自分のキャラを作ったりして楽しむ人たち。商業作品の二次創作をするグループとは少し違う。)では、「お洒落」「食べ物」「ゲーム」「政治」の情報が入り乱れています。

さらに言うならば、「職業」も「年齢」もバラバラ。ただ一つ「創作が好き」と言う一点で繋がっています。
昔で言うなら、「アムラー」だったり「森ガール」だったり「ヤマンバギャル」だったり、まーとにかくこう言う「何々系」と呼ばれる集団は、「文化」「ファッション」「音楽」が共通していました。
これは「雑誌」が担う役割が多かったでしょう。何故ならば「情報が紙媒体」に限定される訳で、遠隔の「同好の士」の実情を知るには「雑誌からの一方的な情報」を受け取るしかなかったのでは無いでしょうか?
また、同様に「ファッションブランド」やそこに勤めている「スタッフ」も同じような役割を果たした事でしょう。
そのため、自然と「こうあるべきだ」「これがカッコいい」と言う認識が刷り込まれて行ったのでは無いでしょうか?

しかし、ネットで「自分で調べられる」「自分で情報を手に入れられる」となると、相対的に「その部分だけ」得られると、「HIPHOPの音楽性は好き」だけど、「服装はナチュラル系」だったり、「漫画やアニメが大好きでめちゃくちゃ買ってる」けど「シックな服装」と言うのも、当たり前に存在するようになってきました。

ユーザー像をメーカーや、企業の発信側が最近、理解できていないのでは?と思うのは、この「ミスマッチ」な気がしています。

「自社の商品を買うのは〇〇な人だろう」ではなく
「自社の商品を買う人は、〇〇に魅力を感じている人たち」
だけだと思う。

で、そうなったら、「〇〇に魅力を感じる人」は「〇〇に対しても興味を持っているだろう」みたいな連想ゲームが出来る。

自社やブランドの魅力を「タグ」に分けていって、どの「タグにお客様が関心を持つ」か、そしてその「タグ」と親和性の高いアプローチは「何か?」を、過去の成功体験のしがらみを捨てて探すのが大切だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?