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ガチャが無い不思議なゲーム

スマホゲーで今時「ガチャが無い」と言う話をすると、「今時買い切り?」とか思う訳ですがそうではなく、本当にガチャが無い。それでいて「キャラクターが大量にいる」

さらに言えば、キャラクターのレアリティーも存在しない。

何故なら、「自分で作ったキャラで遊ぶから」

もちろん「自分で作ったキャラで遊ぶ」なんてことは、古今東西様々なゲームで行われている。そう「キャラメイク」と言う手段において。

しかし、「流転のグリマルシェ」https://gurimaruche.stage.jp/
においては、さらに一歩先にいく。
自分の「絵をアップロードしてプレイ出来る」のだ。

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そう、ゲームに出てくるキャラが全て誰かが操っているキャラクターであり、さらにそのビジュアルや設定までも「オリジナル」なのである。

その結果「ガチャ」と言う物が無いのである。勿論レアリティーすら無い。ただし、勿論「絵心」と「設定を考えたり」「ロールプレイ」出来る技術が必要であり、一定以上の障壁が存在している。

ただし、TRPGを行っている人や、一次創作の漫画や小説を書いている人にとっては非常に魅力的なゲームとなっているのだ。

何処が課金要素となっているかと言うと、戦闘を行うためのスタミナを回復する「スタミナドリンク」や、キャラクターの枠を増やすチケット等である。しかし、これも全く必須では無い。ぶっちゃけ自分が弱くても周りの「高レベルのガチ勢」を連れて行けば、大体の戦闘は勝ててしまうのだ。

何故「ガチ勢」は、ガチ勢として課金をするのか?勿論様々な理由があるがいくつかに分類されるだろう。

1・ゲームとして純粋に楽しみたい
まずは、当たり前だがゲームとして「より強くなりたい!」と言う気持ちの反映である。しかし、前述したようにゲーム性はあまり高くなく、オート戦闘であるため、ゲームとしての純粋に楽しむ層は一定数存在するが、他のスマホゲーと比較すると少数派だと言える。これは、達成感型

2・キャラクターとのイメージ違いを解消したいから
次にこれである。つまり、設定で「足が早くて、一撃一撃は弱いけど、クリティカルで決める!!」っとなれば、その理想像を達成するために努力を惜しまない。そのために、周回を行いレベルを上げる。これは自己実現型(ロマン型)

3・誰かのために
そして、これがおそらく一番多い。「他のユーザーの手伝いになるために、強いキャラにしたい!」である。これは、「奉仕」であり、「承認」である。そう、「誰かの役に立つ」、「頼りにされる」は気持ちいいのである!

おそらくは、この3つをほとんど全てのユーザーが持ちながら、その割合が人によって違う(タイミングにも)のだろうと思います。
そして、ユーザー感の交流が、「トーク」と呼ばれるロールプレイの場や、Twitterで行われる事で、「一緒に遊ぶ」一体感が熟成されていきます。
その結果、「課金」と言う行為は、「ゲームを有利に進めるためのお金」以上に、「遊び場を維持するためのお布施」的な意味合いが多分に含まれていくのです。(勿論、誰よりも早くレベルを上げたい!と言うユーザーも多いです。)

パレードの法則で言う、2割のユーザーが、8割の利益を生み出す構図は、このゲームも同様だと思うのですが、「ユーザー自信が盛り上げる」部分のモチベーションが軒並み高いため、運営は「盛り上げるための要素」を供給する事に現在徹しているイメージです。

例えば、モンスターの裏設定やフレイバーテキスト、世界観の説明(しかも妄想の余地を残して)など。

また、この1月で1周年を迎えるにあたって、「公募NPC」の「公式絵師によるイラスト化」がサプライズで行われました。
これはヤバイ!
多くの方は意味が分からないと思いますが、「公式が利用者のファンアートを書いた」と言うのは、通常起こらない事なのです。
(イメージ的には、ロックマンの敵のイラストコンテストをイメージしてください。)

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さて、つらつらと書いてきましたが、かなり「ニッチ」な世界で、「ニッチな遊び」をしているお話なのですが・・・ここにはいろいろなヒントが転がっています。


このゲームの参加者が魅力にしているのは

「(自分で創作したキャラクターが交流できる)居場所である」

と仮定できるのでは無いか?だからこそ、「交流」が生まれ
「交流」から「楽しい事の言語化」が行われ「ファン化」していく。

そう、ゲームそのものが「ファンマーケティング」になっているのだ。
ただ、課題点として、交流故に、人間関係のトラブルなどは他のゲームよりリスクが高い。ただし、これも熱中度の裏返しと言える。


「どうやって課金させるか」ではなく「どうやって居心地よくするか」
が、結果として「収益に結びつく」

そんな事例でした。

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日々思ったことを取り留めなく書いてます。結構間違ったことや思い込みも多いので、大目に見てください。 大阪の企業でマーケッターの真似事や雑用やったり何でも屋やってます。