自然界という生国の民
以前から思いは続いています。
『苦海浄土ーわが水俣病』 石牟礼道子
『チッソは私であった』 緒方正人
『サンカーラ』 田口ランディ
『サンカーラ』の中から引用します。
「 波音のように、緒方さんの声が響いてきた。
「(中略) 夕方、舟の上で網を上げるまで夕陽を見ながらゆっくりしている時間がある。凪ぎのなかにいだかれているあのときが、なんとも、しあわせな時間でねえ。日本政府なんて俺には関係ない。なくてもいっちょこまらん。深い次元で対話をしてるんですわ、自然と。しかも一方通行じ