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[安らぎの冬]

傘を持たずに 歩いてた
僕は濡れても 平気だから
たかが霜焼けと思ってた
濡れ雪が沁みる 痛みをなか

諦めたような肩の上
凍えがふいに止んでいく
隣を見れば 傘を持つ手
小声で僕をかしてく

素敵な出会いが訪れた
一粒だけの 初雪みたいな
小さな出会いがくれたのは
幸せという名の 新たな季節

乾いた街の香りの中で
輝くような路地ひとつ
僕を導いた ほんの一瞬が
風雪かざゆきだったなら それもまた
白に霞んでゆく街も
あなたがいるなら ほら
かすかな色彩が
二人の行く先へと 拡がってゆく
見えるかな

ふわふわの雪だったらな
手触りだって嬉しいのにな
故郷ふるさとの雪だったらな
安らぎだって感じていた

内地の空で遊ぶのは
結ばれぬ塵 不遇なみぞれ
たかが珍しい出来事さ
枯れ木に飽きた 神様の気まぐれ

諦めたんだ一度だけ
"そらじゃないよ こっちを向いて"
僕を包むのは故郷だけ
"そうじゃないよ" こわばる両手を
小春日のような 温もりが照らす

乾いた街の香りの中で
輝くような 路地ひとつ
僕を導いた ほんの一瞬が
風雪だったなら それもまた
白に霞んでゆく街も
あなたがいるなら ほら
微かな色彩が
二人の行く先へと 拡がってゆく

素敵な出会いが訪れた
一粒だけの 初雪みたいな
小さな出会いがくれたんだ
幸せという名の季節に
いつか来る 立ち尽くすような 寒空に
冷たいだけじゃない 雪の安らぎを あなたに

着想はwinter, again 内地の彼女ば函館さ連れて帰ってみて〜!!

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