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学びの個別最適化を日常に上手く取り入れることはできるか?


【1分で読めて意味のある情報】


こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、「学びの個別最適化」について書いていきたいと思います。

教育に携わる方はもちろん、お子さんが学校に通っている方や教育に関心のある方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

少しでも目を通していただけたら嬉しいです。

目次は、以下の通りです。


①小学校で一斉授業をしていて感じること


学校の授業というと黒板やホワイトボードを使いながら、先生と子ども、もしくは子ども同士でやりとりをしながら行うというイメージがあると思います。

イメージに漏れず、私も同じような授業を行ってきました。

そこで感じるのは、

✅一斉指導では、進度に差ができてしまい、退屈したり、困ったりする子が出る

ということです。




当たり前といえば、当たり前なのですが、小学校の場合、学年が進めば進むほどそうしたことは、深刻な課題となり得ます。

既習の内容に依存しにくい学習でしたら、そこまで大きな影響は出にくいです。

しかし、算数など、積み重ねありきで学ぶ学習では、一斉指導の進度の差は、かなり深刻なように感じます。




子どもたちもこれには困っているように思います。

✅現状、上手くバランスをとるために工夫していくしかありません。

では、どうしたら、上手く進度の違いを含めて授業を行っていけばよいのでしょうか。

最近行っている私なりの工夫を書いていきたいと思います。

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②学びの個別最適化を一部取り入れる


最近行っている私の工夫は、

✅学びの個別最適化を一部取り入れる

というものです。




学びの個別最適化というのは、最近しばしば見かけるようになりました。

ざっくりいえば、

✅それぞれの子たちにあった学びができるようにする

といったイメージで捉えてもらえれば良いと思います。




ですが、一人で30人近くの子どもたちをみる中で、完璧に個別最適化というのはなかなかに難しくなります。

そこで、個別最適化の視点を一部取り入れてみようと考えました。

取り入れるポイントは、

・活動の手法
・活動の進度

の2つです。




算数の場面をイメージしながら書いてきたいと思います。

活動の手法では、

✅主に考える際のアプローチの支援

を個別最適化できるように工夫します。

こちらは、従来から似たような考え方があるためイメージしやすいと思います。




すごく簡単にいうと、

・苦手な子は、問題を考える際に、ヒントを出しながら一緒に考えていく。
・得意な子は、多様な考え方を出したり、人にヒントを出して一緒に考えたりする。

というアプローチです。

「子どもが子どもに教えるなんて、上下関係ができちゃうじゃん!」と言われるかもしれません。

ですが、得意を生かして互いに助け合うというのは、子どもたちのこれからに必要な活動だと思って、悲しいことが起きないように配慮しながら取り入れるようにしています。




次に活動の進度についてです。

当然ですが、子どもたちの中には、苦手な子も得意な子もいます。

ですので、進度にバラツキが出ます。

とりわけ、得意な子に関しては、退屈してしまうことも少なくありません。

「どんどん先に進みたい!」、「もっと知りたい!」という好奇心旺盛な子たちは特にそうなりがちです。




そういう子たちへ有効なのが、思い切って次のことをやってもらうということかなと思います。

✅わざわざ先に進んでみたい子たちの足を止める必要はないですし、先に進んだからこそ、わかることもあるからです。

幸い、今は一人一台の端末が配備されています。

端末を使ったドリル学習などが実装されている場合、こうした活動はとてもやりやすくなります。




例えば、6年生でしたら、知的好奇心旺盛の子には、中学校のつながりのある単元にチャレンジしてもらうわけです。

すると、

✅「6年生の勉強の内容のこういうところが中学の内容でも使えるじゃん」

という気づきが出てきます。

そうした子どもたちの気づきをひろって共有することができると学級全体の学びも良い方向に向かう可能性が高まる気がしませんか?




手法と進度の2つの点で、個別最適化を一部を取り入れていくと一斉授業のデメリットを補いつつ、より多くの子が楽しめる学習ができるのではないかと考えて、実践しています。

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③実際に学びの個別最適化を意識して行った結果


実際に自分のクラスで②で書いた活動の手法と進度についての工夫を取り入れてみたらどうだったかを簡単に書いて終わりたいと思います。

実際に取り入れた結果は、

✅かなり効果的だと感じる

というものでした。




子どもたちの活動の様子も通常の一斉授業より活発でしたし、何より自然と子ども同士の交流が生まれていたことが嬉しかったです。

特に知的好奇心旺盛な子たちが、先の内容に触れて、友達に伝えたり、「こことても重要だから一緒に確認しよう」と声をかけたりしている姿はとても印象的でした。

苦手な子たちも「自分ももっと先に進めるようになりたい」とやる気を出して取り組んでいる様子が見られました。




内心、本当はどう思っているかということについては、完全にはわかりませんが、少なくとも全体の様子は通常よりかなり良い雰囲気で進んでいたのではないかなと感じています。

まだまだ実践不足で根拠に乏しいところはあります。

ですが、ちょっとした手応えというか期待のようなものが持てたアプローチでした。

✅一人一台の端末を生かして個別最適化の学びの要素を取り入れた授業作りや学級作りについて研究してみようと思っています。




また、こうしてnoteで思考の整理をさせてもらいたいと思います。

ぜひ、noterのみなさんとも「これからの子どもたちの学び」について一緒に考えていけたら嬉しいです。




今回は、以上になります。

お読みいただきありがとうございました。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。

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