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現場で働いていて見えてきた一人一台端末のメリットと課題

【1分で読めて意味のある情報】

こんにちは、旅人先生Xです。

今日は、「一人一台端末のメリットと課題」について書いていきたいと思います。

目次は、以下の通りです。


①一人一台端末が導入されて…


本格的に小学校に端末が導入されて一年と少しが経ちました。

地域によって、多少の差はあるかもしれません。

全国的にならして考えてみても大体一年くらいは経ったのではないでしょうか。




一年位すると、子どもたちと共に活用してきた実践の数も増え、メリット・デメリットと思われるものが出てきたかなと思います。

そこで今回は、私が現場で働いていて感じる一人一台端末についてのメリットと課題の一部をご紹介したいと思います。

少しでも、子どもに関わる方々の参考になれば幸いです。


②一人一台端末のメリット


一人一台端末のメリットは、

・教師が一人一人の子どもに対応しやすくなる
・子どもの活動の幅が広がる
・子どもの学びの自由度が上がる

といったことが主に挙げられるかなと思います。



教師が一人一人の子どもに対応しやくなるということに関しては、学習のコンテンツに端末を通してアクセスできるようになるため、それぞれの進度や課題にあわせた活動が以前よりもしやすいように思います。

40名近くの子たちを一人で一度に見ることになる学校現場では、それぞれに対応することは難しくなる場面があります。

そうした際に、一人一台の端末はとても便利なように思います。




この点は特に、それぞれで何かの練習をする時間などで、有効だなと感じます。

イメージしやすいのは、算数などで問題を解いたり、練習をしたりする時間でしょうか。

PCのコンテンツなどを利用する、それぞれの子の実態にあわせた活動を実現しやすくなることは想像に難くないと思います。

また、ノートに記録したいけれど、書いていると考える時間がなくなってしまうといったタイプの子には、写真を撮って保存したり、PCに打ち込んだりするなど、その子の特性にあわせた対応という選択肢も取れるようになるのは大きなメリットです。





次は、子どもの活動の幅が広がるという点に関してです。

この点に関してですが、アンケート機能やファイルの共同編集を用いた活動を行うことで、今までにはできなかったことや時間がかかるため難しかったことが自由にできるようになりました。

また、図書館で調べたり、辞書を弾いたりすることくらいしか学校で調べものをするのは難しかったですが、インターネットが利用可能になったことで、さまざまな興味・関心を活動に生かしやすくなりました。

ストリートビューで土地の様子を見ることも知らない現象や効果などについても、知ろうと思えば知ることができる環境となりました。

できる活動がぐっと広がったというわけです。




最後の項目の学びの幅にも関係しますが、やろうと思えば、今まで以上に自分の学びを広げることができるようになったのは、とても大きなメリットではないでしょうか。

そして、一人一台端末が普及したことによって、その機会が学校に通うどの子も得ることができたというのがとても大きなことだと思います。

別の学年の内容についてもまなぶことができるようになりましたから、学年の枠組みを超えて学ぶことだってできます。

小学校、中学校という枠組みも越えることだって、できる面もあります。

きっと別の県や別の国の人とだって一緒に学ぶことができることでしょう。




このように、

✅今までの学校現場では実現し得なかったことが一気に実現できるようになってきたことはメリットと言って良いのではないか

と思います。

それくらい一人一台端末の普及は大きな変化だと感じています。




③一人一台端末の活用の課題


大きな変化があったわけですから、メリットはたくさんありました。

先ほど書いたのは一部で、現場では一人一台端末によってたくさんの良いことがありました。

それとあわせて、課題のようなものも出てきたと思います。

例えば、

・子どもと共にどのように端末を活用していくかを考えること
・端末に振り回されてしまう場合のフォロー

といったことです。




端末をどう活用していくかについては、子どもの発達段階や学級などの環境によって適切な方法は変わると思います。

一方で、どういった活用の仕方が子どものためになるのかということに関しては、まだまだ見えない部分があります。

何が効果的か見えにくい以上、子どもたち、教員、家庭で力を合わせて、模索していく必要があるわけです。

また、教育の効果というのは様々な要因があるため、どういった活用方法が望ましいのかを判断するのもなかなかに難しいと感じます。

そのため、子どもたちの感覚や考えを尊重しながら、子ども達にとって有効だなと思われる活用の仕方を考える、試行錯誤するという模索の姿勢が必要になってくるのではないかと思います。





活用の仕方を模索していくことと合わせて、現場では、端末に振り回されてしまう子のフォローが喫緊の課題かなとも感じています。

インターネットに自由に接続できてやれる活動に幅が出たことで、気を取られてしまって、他の活動に支障が出てしまうという事例も少なからず存在していると思います。

端末をいじくりまわしたいという興味があるのは悪いことではないと思うのですが、自制がきかなくなるほどのめり込んでしまったり、生活に支障が出てしまったりすることは、良いとは言い難い場合もあるのではないでしょうか。

教師の都合云々というより、その子の生活や健康に害が出るというケースですね。

こういった場合に関しては、カウンセリングのようなフォローや家庭との連携が必要かなと思います。

どのように活用していくかということにも大きく関係すると思うのですが、このあたりのフォローや対策についても実態に合わせながら、適切と考えらえれることを実行していけるようにすることは大きな課題だなと感じています。





今回は、以上になります。

お読みいただきありがとうございました。

この記事が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです。

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