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アブダビの食生活 日本食材の入手法①現地調達

◎筆者は…
2022年よりUAE(アラブ首長国連邦)の
首都アブダビにて駐在帯同生活中。
海外で長く暮らすのは今回が初めて。
30代のママです。

駐在生活を始める上で、
まず気になるのが食生活。
多国籍のこの国では、
様々な国由来の外食を楽しめるが
それはまた別記事で扱うとして
今回は「日本の食材で日本食を調理したい際」の情報をまとめたいと思う。


日本食材の入手方法

日本の食材を手に入れる方法としては
主に下記の3つ。

  1. 現地のスーパーやオンラインショップで購入

  2. 日本製品の輸送サービスを使う

  3. 日本から自力で持ってくる

現地で買える日本食材

この記事では1の現地調達について紹介する。
日本人居住者がそれなりにいることもあり
ごく普通のスーパー(Lulu,Carrefourなど)でも、
少しは日本食材が扱われている。

UAEには世界中から人が集っていることもあり
大きなスーパーには
International /Around the World
などと表示されたゾーンが設けられていて、
下の画像のように
国別に各国由来の商品が並んでいる。

スーパーの日本コーナー。
中国や韓国の商品と若干混同されているのもご愛敬


その日本コーナーでよく見かけるのは
まず、みりん風調味料、だしの素、
ポン酢等の調味料類

醤油については
世界的にSoy Sauceが広まっているので
ここではなく、通常の調味料売り場にkikkoman等が並んでいることが多い。
※ただし日本で手に入る醤油と全く同じではない(後述)

続いて、
うどん・そばなどの乾麺、カップ麺、
即席みそ汁、カレールー
日本茶
(ティーバッグ、たまにペットボトルも)、乾燥海苔など。

アジア系スーパーなどでは、
ふりかけ、お菓子桃屋の瓶シリーズ(ごはんですよ、食べるラー油など)も扱っている。

スーパーのriceコーナー
下から3段目にちょこっと日本米が


お米は日本コーナーに並んでいることもあれば
上の写真のように
rice売り場の片隅に少し置かれていることも。

スーパーで買えるものは限られる&高額

これらは、
日本のスーパーと同じものが
そのまま並んでいる訳ではなく、
商品名や説明書きが英語表記になっていたり、
あまり日本では見かけないブランドだったりするので
海外で売るために製造された商品だと思われる。

また、UAEはイスラム教の国なので、
ムスリムが食べることを禁じられている
アルコールや豚肉を含むものは
通常の売り場に置いてはいけない

これらを含む食品については、
別の売り場で扱われている。

先程「みりん風調味料」と記述したのは
いわゆる「本みりん」はアルコールが含まれているため、売ることができないからだ。
現地スーパーで買える
アルコール不使用のみりん風調味料を
何度か試してみたが、かなり甘味が強い。
本みりんの感覚で使うと
少々味付けに影響が出てしまう。

「世界的」と記述した醤油についても
ハラル(イスラム教の規定)をクリアしたものしか売られていないので
日本のキッコーマンとは、おそらく少し違う。

こちらのスーパーで買える醤油とみりん風調味料
醤油はキッコーマン、みりんの「和天」は謎…

そして当然ながら、
同じ理由で料理酒も売られていないので
和食の調理に欠かせない
醤油、みりん、料理酒については
多少の違いは我慢して使う、もしくは
日本からの調達を検討する
ことになる。

日本食材のオンラインストアも便利

スーパーの日本食材コーナーよりも
さらに商品が充実しているのが、
オンラインで利用できる
summit(サミット)というストア。
日本企業が運営しており、
サイトもアプリも日本語表示できるので利用しやすい。

前述の海外用製品だけでなく
日本で売られているのと全く同じ商品もあり、
お米や調味料の種類も豊富。

「ノンハラル(ハラルの逆、イスラム教徒の方は食べられないもの)」
の商品も扱っている
ので
冷凍の豚肉や、豚を含む冷凍の総菜、
豚骨ラーメンの即席めん等も手に入る。

ママとして助かるのは、
少しだがお弁当用の冷凍食品があること。
海外で暮らすと、
お弁当専用の商品があれほど充実しているのは
日本だけなんだなぁと思わされる。

ただし、残念ながら、このサミットですら
本みりんや料理酒を買うことはできない
アルコールにあたる製品の販売をする際は
ノンハラルとはまた別のライセンスなどが必要なのだと思われる。

※ちなみに、ビールやワインなど
飲料としてのアルコールは
街中にちゃんとライセンスを取って販売している酒店があり
(店の中は見えない造りになっているが)
身分証の提示等も不要なので購入は簡単。

現地の入手品では満足できない時は…

十数年前のアブダビでは、
こうした日本の食材やノンハラルの製品を
現地で手に入れるのすら難しかったと聞くので
多少値段が高くても、
すぐに手に入る現在の状況は
本当にありがたい。
(関連企業の努力とこの国の寛容さに感謝)

ただ「もう少し豊富な食材から選びたい」
「高価格で頻繁に手は出せない…」
というのもまた本音。

ということで、次回は日本からの調達について紹介する予定です。


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