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旅人にとって大切なのは、「どんな旅をしたか」なのかもしれない

今年、ニュージーランドの旅を終えたとき、こんなことを思った。

旅人にとって大切なのは、「どれだけ旅をしたか」ではなく、「どんな旅をしたか」ではないか、と。

クイーンズタウンからワナカへ向かうバスに乗ったときのことだった。

たまたま同じバスに、日本人の中高年のグループが乗っていた。

どうやら彼らは、このバスでマウントクックへ向かい、山歩きを楽しむらしい。

車内で地図を広げながら、これから歩くハイキングコースについて、楽しそうに話し合っている。

その光景を見たとき、なんだかいいな、とふと思った。

誰の目を気にすることもなく、自由に、自分たちの好きな旅を楽しんでいる。

そして、こう思ったのだ。

もしかしたら、彼らこそ、旅人の理想の姿なのではないか、と。

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旅をする者の1人として、僕はちょっと前まで、こんなことを考えていた。

もっとたくさんの国を訪れなくてはならない。

あるいは、もっと旅の経験をいっぱい積まなくてはならない。

世の中には、凄い旅人がたくさんいるのだから、と。

けれど、その考えは間違っていたかもしれない、といま思う。

なぜなら、旅は、そもそも他人と比較するものではないのだから。

たぶん、大切なのは、「どれだけ旅をしたか」ではなく、「どんな旅をしたか」なのだ。

もちろん、それは決して、他人と違う旅をするとか、変わった旅をするとかいうことではない。

自分自身が、「良い旅だった」と心から思えるような、そんな旅をすること。

大切なのは、きっとそれだけなのだ。

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僕はいままで、22の国を旅してきた。

旅人の世界には、50とか100の国を旅してきた人がたくさんいるし、僕のような短期の旅ではなく、長期の世界旅行をしている人も多くいる。

だから、「どれだけ旅をしたか」で考えると、僕は大して旅をしていない、ということになるかもしれない。

でも、そんなことを気にする必要はまったくない、といま思う。

なぜなら、「良い旅」をしてきたという自信が、いまの僕にはあるから。

世界を旅する素晴らしさを教えてくれた韓国の旅、ハプニングを楽しむことの大切さを知ったニューヨークの旅、世界にはこんな楽しいお祭りがあるのかと気づいたブラジルワールドカップの旅……。

どれも、人生の宝物になっている、「良い旅」ばかりだ。

それはきっと、僕が自分の「好き」という素直な気持ちに従って、自由に旅してきた結果だったように思う。

だから、これから新たな旅に出る人がこの文章を読んでくれているとしたら、伝えたい。

他人の旅なんて、気にする必要はない。

自分の「好き」を信じて、「自分の旅」をすればいい。

そうすれば自ずと、それは「良い旅」になるはずだから、と。

たくさんの旅をすることなんかより、たったひとつでも「良い旅」をすること。

その方が、遥かに、人生のかけがえのない財産になるはずなのだ。

これからも僕は、旅の「量」ではなく、旅の「質」を求めていきたいと思っている。

他人と比べるのではなく、自分自身で納得できるだけの、旅の「質」を。

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新たな旅へのモチベーションが1上がった!
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旅行ライター。旅の“素敵”を伝えたい。ここではないどこかへ、時々旅立ちます。旅エッセイ『最果ての旅で、見た夢は。』も→https://www.amazon.co.jp/dp/B078FXJPFD お仕事のご依頼は hirotaka.journey@gmail.com まで。
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