ぼくの旅路 #17
*** 当時の日記より ***
7/22
サンダンス 二日目
少し寝過ごしてしまった…。
朝食を摂ってから、サークルへ向かう。
たくさん、歌い、踊った。
一日の終わりに、ダンサーの一人に「ダンスをありがとう。いっぱいエネルギーを受け取ったよ」と言って貰った。
嬉しかった。
◯
7/23
サンダンス 三日目
サークルの外から、ダンサーたちへ向かって、力の限りに、歌い、踊り、叫んだ。
ダンサーたちは限界を超え、肉体的な次元とは別のところで踊っている。
彼らは、この灼熱の暑さの中、一日中太陽に焼かれながら、食を絶ち踊っている…。
午後の部では驚いたことに、ここに来てダンサーたちに元気が出てきていた。
彼らは、どこに到達していっているのだろうか…。
彼らの目は、遙か遠くを見ながらも深くを見つめ、静かに光っている。
さらに、歌い、踊り、叫んだ。
今では、ぼくたちがサークルの外から真摯に、歌い、踊れば、そのエネルギーはうねりとなって、サークルの中心に立つ聖なる木に繋がれ踊るダンサーたちの背中を後ろから支えられることを感じている。
この感覚は、『他者をサポートをする』ことの意味を、新たな次元の理解へと導いていってくれている。
夜も深くなり、一日のダンスが終わると、チーフのハリーがやってきて「TOKYO、Thank You !」と言ってくれた。
ぼくは、ハリーの一言に救われた気持ちで、今日一日を終えた。この一言のサポートによって、明日もさらに強い気持ちで、ダンサーたちをサポートすることができる。人と人の思いのエネルギーが循環していき、場のエネルギーが渦となって高まっていっているのを感じている。
ダンスはあと一日だ。
感謝!