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囀る鳥は羽ばたかない The clouds gatherの感想と原作愛について語りたい(3)ネタバレあり

矢代のキャラクターとともに目が離せないのが、裏社会の男たちの濃厚な人間関係。1巻の松原組幹部の放免祝いの会合の場面で、裏社会の男たちを称して仮性ホモの集まりだと矢代は語っている。言い得て妙と言うか、まさにそのとおりだなと思う。男のロマンだとか、男だけの世界とか、言い方は色々あるにせよ、女の替わりと理由をつけて、男の尻で性欲を満たす姿にそれ以上にしっくりくる例えはない。矢代に翻弄される強面の男たちが、とにかくかわいい。

ここからは、矢代と百目鬼以外の登場人物の何人かについて、私の思うことを書いていく。

竜崎 
出てくる強面の男たちは誰もが魅力的なのだが、中でも私が大大大好きなのが、矢代に無自覚に絶賛片思い中の怖いお兄さん・竜崎。映画ではピアスもキラ〜ンでもう魅力が爆発しまくっていた!「いいぞ竜崎!もっと凄め!もっと吠えろ!!」と心のなかで大声援を贈りながら観た。竜崎は、凄めば凄むほど、吠えれば吠えるほど観ていて可愛くて可愛くてたまらなくなる。「矢代!こっち見て!構って!!」と吠えまくる小型犬のようだ。(しかも、真珠入りとか可愛すぎるだろう)顔も声も行動も、とにかくかわいい!主要人物の中でいちばんかわいい。竜崎にはぜひ生き延びてもらって、可愛いおじいちゃんになってほしい。7巻に入るであろう再会のシーンでは歓喜した。

七原
竜崎と系統的には同じ種類の可愛さを持つ七原。頭(かしら)には1度お願いしてみたい。と本音を言っているにも関わらず、全然相手にされていないかわいいやつ。  矢代のことを無自覚で本能的に一番理解しているのは実は七原なのではないかなぁと時々思う。あと、国語と算数を教えてあげたい。杉本との会話で緊張を緩和してくれる大切な癒やし。杉本も、7巻では大卒社員として活躍してほしいと思っている。

影山
矢代の唯一のカタギとの接点。こいつはず~~~っとなにもわかっていない。でもそれが良いところ。結局苦労しているだのフェチだの何だの言っても、大切に育てられた真っ当なおぼっちゃんなんだなと。だから矢代にも優しくできるのだろう。個人的には3巻くらいまでは、「お前のせいで矢代がぁ」とムカつくことが多かったが、6巻での吹っ切れた矢代との会話に矢代とは一生親友でいてほしいと思った。

久我
賢い。感情のコントロールさえできれば、ヤクザとして大成しそう。矢代の跡を継げるのではと思う。もっと出番を!!!

平田
6巻まで読んでしまうと、嫌いに離れない。哀れで寂しいねぇ。

三角
好々爺の仮面をかぶったサディスト。怖い。全然可愛くない。でも好き。
7巻に収録されるであろう矢代を別室で押し倒すシーン好き。

天羽
この人だけで番外編1冊描いてほしい。

綱川
好き。顔が好き。

昔の平田の部下
三角と盃を交わす前の矢代に惚れてしまい人生狂わされた哀れな男。
金もないのに矢代に小遣い渡すところは哀しかった。魔性でドSの矢代少年を垣間見られる貴重なシーンをありがとうと言いたい。

あとは甘栗ちゃんズや鮫鯨、ほかもまだいろいろ書ききれない。今は現在進行形の話に出てくる昔矢代と関係があったという城戸が気になっている。

あぁ、あと映画何本作ってもらえるのだろう…










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