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【食べて!の気持ち vol.1】加盟店舗インタビュー「カフェオモンパカル」さま

TABETEを利用している飲食店を訪れ、店主さんにお話を伺います。どんなお店で、どんな方がTABETEに出品しているのでしょうか?

今回おじゃましたのは、世田谷区にある「カフェオモンパカル」。聞き手の白井が店長の佐藤さんと直接お話して、カフェに対する想いやフードロスについての考えを伺いました。

カフェオモンパカル -ステキが集まる「私」が行きたいカフェ-
>> http://omonpakaru.info/

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飲食や会話は、場を作るための表現方法

白井:店内の雰囲気が暖かくて、素敵なカフェですね。

佐藤さん:ありがとうございます。「ギャラリーカフェ」「ブックカフェ」という言い方をしているのですが…

色んな人の“表現したいこと”が集まってくる、そして食事やお茶をしに来た人がそれらをふと見る…そうやって表現する人と見る人が出会う場を作りたいと、昔から思っていました。そして、その思いを体現してできたのが、この場所。場を作るための表現方法の中でも「飲食」や「会話」が私に合っているので、カフェという形が1番しっくりくると思っています。

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この日は、店内で写真展が開催されていました。
中川鏡子さん【Resonance of Souls — 余韻・花蝶風月の調べ 2】

「自然派食品を選ぶこと」  「フードロス対策をすること」 をもっと身近に感じてほしい

白井:カフェで提供しているメニューに、何かこだわりポイントはありますか?

佐藤さん:安全性が高い食材や季節の食材を使った商品を中心に、フェアトレードの食材や生活クラブの食材も取り扱っています。

そういったオーガニックや自然派食品というものは「珍しいもの」「価格が高くて使いづらいもの」と思われているのが実情です。うちのお店では、積極的にそういう食材を買うようにしています。少しでも取引量の多い店舗として買い続けることで、採算が取れて「当たり前のもの」になっていくといいなと思っているんです。

白井:TABETEを使っていただいていますが、サービスの第一印象は、どんな感じでしたか?

佐藤さん:初めて聞いたときは「日本でもこんなサービスが始まったんだね」と思いました。知り合いが「このサービス、好きそうだね」と紹介してくれたんです。

大学で食物科学を専攻していたので「フードロス」という言葉自体は学生時代から知っていました。ドキュメント映画「もったいない!」や「さらば、食料廃棄:捨てない挑戦」なども数年前に読んでいて。自分自身で、身近な人には「(食品を)めっちゃ捨ててるらしいよ!」と発信もしていました。

ドキュメンタリー映画の放映をこのお店でやろうかな、とも考えたのですが… 硬いお店のように思われてお客さんが来なくなってしまうかなあとも思っていたので、実行には移せていませんでした。

それに比べてTABETEは「この手軽さなら出来るかも」と思えて協力できるサービスで、いいなあ!と思いました。

また、セカンドハーベストも知っていたのですが、「オレンジが1箱余る」という規模感はうちの店には大きすぎると感じていました。「サンドイッチが3食分余る」といううちの店の規模感でも導入できる点や、TABETEを通じてお客様にお店を知って頂けるという点は新しいなと思いました。

フードロス削減はもちろん、新メニュー開発にもTABETEが役立つ?

白井:カフェオモンパカルさんのTABETE出品メニューについて、教えてください。

佐藤さん:今までにマフィン、ソフトクリーム、サンドイッチを出品しました。

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TABETEシールの貼られたマフィン

白井:ソフトクリームも、ロスになることがあるんですか?

佐藤さん:1週間に1回、専用の機材を洗浄するんですが、その際に、まだ残っている物を出品しました。

白井:なるほど… 焼き菓子は、賞味期限を長めに設定すれば問題ないのでは?とも思うのですが、こちらも出品していらっしゃるんですね。

佐藤さん:もちろん、ケーキなども含めて賞味期限が長めに設定できる物を作っているのですが「そろそろパイ生地が湿気てきちゃうな」とか、色んな理由で出品しています。

そのほかには、試作品を出品することも検討していて… 「いつも違う物を作りたい」というときには、試作品がたくさん出来るんです。

今回も写真展に合わせて「青いゼリー」をメニューに入れているのですが、期間限定メニューにしています。青は珍しいカラーなので、レギュラーメニューに組み込んでもオーダーはそんなに多くない見込みなので…

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ハーブティーでほんのり青く色付けられたマフィンも。
見た目を裏切る(?)優しい味わいで、美味。

佐藤さん:新メニューを考えるとき以外にも、お客様からの「この野菜は嫌い」「こんなハーブティが飲みたい」というリクエストに応えて試作品を作ることも多いです。

試作品を販売する段階で「この値段でこの量ってお客様に受け入れられるのかな?」と思ったときに、今までは常連さんや友達に聞いて参考にしていました。そういうときに、新しい試みとして、TABETEを使うのもアリなのかなと思っています。

白井:しばらく使ってみて、気がついたことなどはありますか?

佐藤さん:まだまだ発展途中のサービスだと思っていて、どんどん加盟店が増えていくといいなあと思っています。出品し続けることでTABETEを知って下さる方もいると思うので、うちのお店からも、ロスになりそうな商品は積極的に出品するようにしています。

私自身も普段からお店に立っているのですが、「カレーのルーだけ持って帰りたい」とか逆に「ご飯だけ一人分持って帰りたい」とか、思ってもみなかった要望を聞くことがあって。TABETEを使って、そういう色んな要望に応えていけたらいいなと思っています。

白井:そうなんですね。TABETEがきっかけでお客様の要望に応えるチャンスが増えれば、とても嬉しいです。そのほかに「TABETEで助かっているな」ということがあれば、ぜひ教えてください。

佐藤さん:サービス全体の話になりますが… フードロスに興味があるようなオーガニック思考、ナチュラル思考の人って機械が苦手な方も多いんです。そして、お店をやっている人にはアプリを作ったりする時間はなくて。

TABETEのようなサービスを必要としている人、つまり問題意識を持っている人こそ、時間や資金のハードルを乗り越えるのが難しいのではないでしょうか。その運営を代わってくれるシステムがあることは、本当にありがたいです。

このような新しいシステムって、うちのお店のような緩いお店は導入しやすいと思います。何人かスタッフがいるだけで導入へのハードルが上がりますよね。上司の許可を取らなきゃいけない、とか。うちのようなお店も含めて、少しでもこのエリアに加盟店が増えていくといいですね

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白井:最後になりますが、現行のサービスについて、なにか要望があれば教えていただけませんか?

佐藤さん:そうですね… 忙しい時に写真を撮らなきゃ出品が出来ない、というのがちょっと大変ですね。いま余ったな、って瞬間に出品できるように、文章だけでもサイトに載せられたらいいのかもしれないけれど、お客様にとっては画像があった方がわかりやすいですよね。

白井:画像があるとお客様にとって分かりやすいというのは、おっしゃる通りですね。出品時のオペレーション負担を少しでも軽減できるように、工夫を考えてみます。貴重なご意見、ありがとうございます!

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お話を聞かせてくださった佐藤さん、ありがとうございました。カフェという「場」が持つパワーや、食材選びに関する考え方など、カフェオモンパカルを形作るエッセンスを垣間見ることができました。

佐藤さんの考えに共感した!という方や、ギャラリーカフェに興味のある方は、ぜひお店に足を運んでみてくださいね。

店舗情報
カフェオモンパカル 
東京都世田谷区等々力2-33-8
昼頃〜20時頃営業。イベント等によって変更あり。
定休日は月曜日。月曜が祝日の場合は火曜休業。
>> http://omonpakaru.info/

美味しいマフィンやサンドイッチを食べたい!というときは、TABETEからもチェックしてみてください。

TABETE カフェオモンパカルさんのページ
※出品のタイミング、出品メミューは随時変動します。
https://tabete.me/shops/132

聞き手・記事:白井
編集:山田晴香


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About

TABETE(Web版)
https://tabete.me/

TABETE(iOSアプリ)
https://itunes.apple.com/jp/app/tabete/id1392919676?mt=8

TABETE運営会社 株式会社コークッキング
https://www.cocooking.co.jp/



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