カブ夏#1 クロスカブと一緒に、14日間の旅に出ます。
これはある夏の14日間、クロスカブ（JA10）と一緒に2,131Km走ったお話です。
前日までの台風が嘘のように晴れたある夏の日、イベント当日になると腰が重くなる病を発病させた僕は、なんとかお昼前に自宅を出発することができました。
そうだ、クロスカブで出雲大社に行こう。
そんな思いつきから始まった旅の初日、「日常の延長線スタートで気負いせずやってやろう」と、まずは群馬県高崎市を目指します。
装備は充実うれしいな
荷物が多くなりがちな僕ですが旅行は別、とばかりにバックパッカースタイルであちこち行くのが好きです。30Lそこそこのバックパックに荷物を詰め込んで旅行が出来ていたんですから、47Lのリアボックスをつけたカブなら余裕でしょう。
…と思っていたら、バイクのメンテナンス用品やカッパなど、バイクで長距離移動に必要なものを集めると意外とかさばる。なので47Lのリアボックスに、サブバック10Lをお供にしました。
休憩はコンビニで
そんなこんなで意気揚々と走り始めたのはいいのですが、どのタイミングで休憩を取るものかと思い始めました。まだカブ旅の感覚が掴めていなかった僕は「まだいける」と何件ものレストランや食堂を通り過ぎ、そうするといつの間にか何もない道に入り、そしてまた街中へ…というのを繰り返したのでした。
休憩なしで運転し続けるのは結構体力を削られるので、2時間ごととか、次の町についたら、みたいに目安を設けるといいなんて、当たり前に気付くのはもうちょっと後のこと。
「コンビニが道路沿いにある理由がわかった気がする」
と、15時くらいにやっとコンビニで昼食をとった僕。その時「ご飯はちゃんと座って涼しい場所で食べたいなぁ」と思ったのでした。
ジャケットが暑そう？安全性重視だから。
生身の体で乗るバイクですから、しっかりプロテクター付きのジャケットを着ました。僕がビビリっていうのもあるんですけどね。
ご近所までお買いもの、っていうならまだしも、2,000Km近く移動するとなれば話は別。思いもよらず転倒したり、虫の激突（！）を受けることもあるので、旅を楽しくするためにも安全第一で損することはないと思います。
ちなみに「30度を超える日に厚着するなんてどうなの？」って僕も思ったんですが、走っていれば意外と快適です。もちろん夏用のジャケットを選んでください。風通しが良くて、日差しが直接肌に当たらないので気持ちよく走れます。
つまり…赤信号つらい！止まると太陽とアスファルトに挟み撃ちされてあっつい！
夕暮れの早さにビビる
この頃の日没は18時ごろで、17時半にはあたりがオレンジ色に染まる季節。
普段建物の中で仕事をする僕にとって、こんなに外にいる時間が長い日は何年ぶりだろう。そういえば、季節感や時間の流れなんて全然感じてなかったな…。
そうしてカブの丸型ライトの光が輪郭をを一層はっきりさせてくると、いよいよあたりが暗くなり始めました。バイクの夜間走行はほとんど初めてだったので、ちょっと怖かったです。
意外と光量が足りないクロスカブのライトなので、車や街頭の多い通りを走っている時には気にならないけれど…。通りが少ない道では車線が見づらいなぁなんてこともありました。
ホテルに着いたらすっかり夜になっていた
いつの間にか群馬ナンバーが目立ち始めた頃。
初日は自分の走行スピードが読めなかったというのもあって、想像していたより2時間くらい遅れてホテルに到着しました。
ホテルといっても素泊まりなので、夜食は周辺で見つけなきゃいけなくて、閉店間際のラーメン屋へ飛び込みました。（飲食店の営業時間が軒並み短くなっていたので、見つけるのに苦労した）
昼はコンビニ、夜はラーメン。明日の朝食をコンビニで買って…。
いつも安心して戻れる家があるって、幸せなことなんだな…。
次の日は高崎〜諏訪湖と進んで、愛知県の手前まで進みたい。
ホテルの目星をつけて、予約をしちゃおう。
明日はどんな景色に出会えるのかな！
そんなことを思いながら、バタッと眠った初日でした。
今回出てきた装備品
モトボワットBB
47リットルのリアボックス。取り外しもできて使い勝手良し。何回かバイク転倒したけれど、破損もなく頑丈で気に入っています。
ZAT ドライバッグ トートタイプ
ワークマンで売っている防水バック。リアキャリア（モトボワットBB）は上部が平らなので、キャリアネットとセットで括り付けて使える。雨具や地図、上着など、さっと取り出したい物を入れていました。
KOMINE プロテクトメッシュパーカ
夏用のプロテクター付きジャケット。値段と機能のバランスが良いし、デザインも色々選べる。最初の1着にちょうど良いと思います。胸と左右にあるジッパー付きポケットが、収納の少ない夏は意外と便利。
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