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カラモジャ駐在日記

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ウガンダ北東部カラモジャ地域において農業プロジェクトに取り組む筆者の日記的記録
運営しているクリエイター

#農村開発

どうにもならないを、まとまらないまま【カラモジャ日記 24-09-15】

 特に順序立てて、何かを語っているわけではない。  *  * *  日頃、地方都市や僻地…

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小さな変化から、大きなうねりへ【カラモジャ日記 24-09-02】

 少なくとも週2回フィールドに出て、住民たちと交流すること。  それは僕がプロジェクトを…

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あるNGOウガンダ駐在員の、ある1週間の仕事 【カラモジャ日記 24-05-31】

 今回「1週間の仕事」についてまとめてみようと思ったきっかけは、同業者の方が書いている類…

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マラソンとトウモロコシ 【カラモジャ日記24-04-27】

 4月の半ば、10日ほどの休みをとって久々の海外旅行に出かけた。  僕は基本的に短期間の旅…

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ある傷を負った少年との再会 【カラモジャ日記 24-04-05】

 乾燥した飢餓の大地に、集中的豪雨が降り注ぐ。ついにカラモジャにも、恵みの雨をもたらす限…

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愛しき牛と消費される牛、貨幣経済と貧困の出現 #2【カラモジャ日記 24-03-23】

この文章は #1 に続くものである。 https://note.com/tabatytabaty/n/n90d5fef442c6 「貨幣経…

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愛しき牛と消費される牛、貨幣経済と貧困の出現 #1【カラモジャ日記24-03-17】

 ここ数週間、雨季の到来を告げるような規則的な雨がカラモジャの大地を湿らせた。住民たちは天を信じて、ソルガム(カラモジャにおける主要穀物)の種を畑に蒔き始めた。  しかし、彼女たちの作付けが終わるのを待ち伏せしていたかのように、雨はピタリと降り止んだ。それからというもの、乾燥した強い風が吹き荒れ、雲ひとつない晴天の日が続いている。まるで反時計回りに時間が進んでいるみたいだ。乾季に逆戻りしたのかもしれない、と誰かが言った。 * * *  僕たちが活動するカラモジャは半乾燥地

一粒の種から広がる物語 【カラモジャ日記 24-03-07】

 マニャタ*をくぐると、早朝から満を持して集まってきた住民たちの姿があった。乾いた牛皮の…

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