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この本は俺の人生を変えた~10人のビジネスパーソンの血肉となった言葉たち~

一冊の本から、何を学び、どう活かすのか。

2021年6月の田端大学定例会の課題は、「選書」。

・塾生に読んで欲しい本
・田端大学の課題として取り上げて欲しい本

を10名の塾生がプレゼンしました。

5分厳守という制限時間内で、いかに「読んでみたい」「課題図書に取り上げて学びたい」と参加者や田端信太郎に思わせられるかが選考のカギとなった今回。

「田端大学の課題図書として扱うなら」という視点で、田端信太郎からのマジレスもさく裂しましたが、Twitterに投稿された書籍、当日のプレゼンテーションに選抜された書籍はいずれも興味深いものばかり。

ぜひ気になる一冊を見つけてみてください。

『武器になる哲学』 紹介者:小岡崇さん

人生を生き抜くために哲学を武器として使いましょう、というテーマの本。

難しそうというイメージで嫌煙されがちな「哲学」ですが、社会や人間関係をよりよくするための考えがまとめられており、学ぶことで生きる上での武器となりえます。

哲学は学問であり、学問は使いこなさなければ意味がない。そのため今日から使える哲学思考と実行のコツが書かれている1冊です。


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「武器」になるということは勝ち負けがあるんですか?この本の中では「人生における勝利」が定義されているのでしょうか?

シェアも売り上げも悪いような中小企業のおじさんがこの本を読むとどうなるんですか?哲学を武器にすることでどんな勝利が手に入るのか、という部分がピンとこないな。

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『イノベーションのジレンマ』 紹介者:長坂創太さん

デジカメを世界で初めて開発したコダックは、それから37年後に倒産。すばらしい技術開発を行ったはずの会社がなぜアップルのように飛躍できなかったのか?

その理由が書いてあるのがこの、「イノベーションのジレンマ」という本。

経営の原理原則が書かれたこの本を読むことで、経営者の視点で仕事をすることができようになり出世できると、長坂さんは言います。

「出世、出世、出世。皆さんこの本を読んで出世しましょう!」


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この本はとても良い本だし、著者もめちゃくちゃ頭がよくて学者として立派な方です。しかし「こうしたら失敗する」は精緻に語られている一方で、「じゃあどうすればうまくいく」はあまり語られていない。秀才にありがちですね。

コダックは失敗したのに、なぜ富士フィルムは今も生き残っているのか?など成功の法則も知りたいのに。この本だけでは、「診断は完璧。処方箋はありきたり」という印象を持ってしまいます。

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『情報の文明学』 紹介者:わたなべゆうすけ さん

ノウハウ本や啓蒙本とは違い、この本を読んだからといって何かができるようになるわけではない。しかし、だからこそあえて課題図書として取り上げる意味がある、としてわたなべさんが紹介したのが「情報の文明学」。

「情報」の正体が理解できる本。今まであやふやにしてきたものを明確に理解できるようになる一冊だと紹介しました。

過去に田端大学で取り上げた課題図書に関しても、この本に書いていない価値は存在していないと言い切りました。

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この本もめちゃくちゃいい本ですよね。僕は大学生のころに一度読んだだけですが、未だに鮮明に覚えている箇所があります。

例えばアパレルも流行り廃りがありますが、古くなると価値が下がるという意味では、新聞と一緒なんですよね。「アパレル産業は先端に行くと情報産業になる」と書かれていて、なるほど、と気付かされた。

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『コンテナ物語』 紹介者:宮本隆太さん

コンテナ=ただの鉄の箱。ただの鉄の箱が、世界の常識を変えていく。

ただの箱の話のはずなのに、そのストーリーは刺激的で引き込まれる、と宮本さんは紹介しました。裏付けされたデータも豊富に記載され、今後10年のビジネスに影響を与えるようなことが書かれています。

あのビルゲイツも最高に面白い本として勧める、お墨付きの一冊です。


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引っ越しする際にダンボール使いますよね。あれもコンテナです。

コンテナもダンボールも、サイズや規格が統一されていることで輸送コストを格段に下げています。中身は何でもいいんですよ。

ただ、すごく面白い本であることは認めますが、具体的に目の前の自分のビジネスにどれだけ役に立つのかは不明瞭。

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『セイバーメトリクスの落とし穴』 紹介者:柏原健太郎さん

著者であるお股ニキさんは、自身は野球オタクの素人に過ぎないが、Twitterでダルビッシュ投手に技術的なアドバイスまでしている人物。

日本の野球界で主流となっているセイバーメトリクス(データを分析し選手の評価を戦略を考える分析する手法)を例に、固定概念や先入観に支配されすぎている現状に警鐘をならします。

柏原さん自身が、この本をきっかけにアートリノベーションという初めてのことに取り組むことができたそうです。固定概念を破ってくれる一冊。


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野球に限らず、ビジネスの場でも全ての行動が数値化され評価されるような流れがありますが、それが本当に良いのか?という問題提起は共感します。

ただ、セイバーメトリクスがダメだ、というならば何をすればいいのか、代案はどのように紹介されているのでしょうか。

また、数字至上主義を否定することは分かるが、もしかしてその否定の根拠も数字なのであれば、それはただ「古い体質」を否定しているだけでは?

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『Hot Pepper ミラクルストーリー』 紹介者:ミタムラさん

3.6億の赤字でリクルートのお荷物事業であったホットペッパーが年間粗利100億円になる逆転ストーリー。

何が組織の生産性を奪うのか?何が個人から仕事の楽しさを奪うのか?が書かれた1冊。リーダーが事業運営で担うべき本当の役割も分かります。

内容は具体的すぎて生々しく、面白い。一方、普遍的な内容で、ビジネスに生かせる内容が満載です。


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いい本であることは間違いない。が、リクルートのノウハウも含めて包み隠さず書いてあり、内容が生々しすぎて個人的には読むのが疲れてくる。

『リクルート式「楽しい事業」のつくり方』というサブタイトル通り、リクルートという組織や、著者の平尾さんの強烈なキャラクターを以てしか再現性できない内容という印象も持っている。

参考にはなるけれども、その域を出られるかは疑問。

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『ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門』 紹介者:荒木賢二郎さん

早稲田大学ビジネススクールで行われている実際の講義をテキスト化した本。MBAのエッセンスが詰まっています。

日常生活で、歯が痛くなれば歯医者に行って治してもらうべき、ということは誰にでも分かります。しかしビジネスとなると、何が課題で、どうやって対処するのか、が分かる人は少ない。

ビジネスの基本言語を知らないというのは、目隠しで本屋に行くようなものだとし、基礎知識を身につける重要性を強調しました。


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本の内容も、荒木さんのプレゼンの内容も「仰る通り」。でも、理論上はそっちが正解だと思いながらも、実際の現場では違う選択肢をとったほうが良いんじゃないかとモヤモヤすることは結構ありますよね。

単一の答えではなくて、比較の問題かな、とも思います。

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『2020年6月30日にまたここで会おう』 紹介者:増子愛さん

「日本の未来を期待したい」そう語った瀧本哲史氏の伝説の講義が書籍化。

世の中を変えてきた「言葉の力」と「若い世代」。瀧本氏は学生たちに講義を通して“自分の人生を、そして世の中を変え、切り開いていく「武器」”を授け、8年後の2020年6月30日にその答え合わせをしよう、と語りました。

自分で考えて自分で決める。立ち上がる力をもらえる一冊です。


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著者が言っていることはほぼ正しいと思いますし、私も99%同意しますが、逆に言えばもっともらしくて面白くない。意外性がないんです。

そもそも人に言われて気づくような人は、自分の頭で考えていないのではないでしょうか?

瀧本さんの自身の中で観念が勝ってしまっていて、「ワクワクする」「面白そう」といった部分が見落とされているように感じてしまいます。

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『失敗の本質』 紹介者:宇野さん

歴史を現代社会で活かすためにかみ砕かれた本。第2次世界大戦で日本軍が犯した失敗を題材にし、今に生かす方法が書かれています。

日本人の特性や、それ故に表れる日本の組織の特徴などにどのように対処するか。軍隊は組織論を語る上で良いモデルケースとなります。

組織の本質を学び、ビジネス組織にも応用できる内容が詰まっています。


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熱い本を選びましたね。軍隊好きとしても好きな本だし、ビジネスとか組織論を語る上でもいい本であることは間違いないです。

但し、課題図書としてはかなりボリュームが多い。この中から、1つテーマを選ぶとすればどうしますか?

課題図書とするならばその点も一緒に提案してもらえると嬉しいですね。

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『失敗をゼロにする起業のバイブル』 紹介者:但馬薫さん

どのように新規事業を展開していくかが書かれた一冊。そのため「起業」というテーマでありながら、会社員やフリーランスの方にも読んでほしいとして紹介されました。

失敗しない差別化されたビジネスモデルを描くために、「強みを生かせる事業フォーマット」を知り、自らのビジネスに当てはめて考え、進化させることを提案しました。


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7つの事業フォーマットはそれぞれが独立しているのではなく、掛け合わせになっているビジネスもありますよね。だから1個選ばないといけない、という考え方ではないですね。

あと、失敗をゼロにする、とか自動的にうまくいく、という帯の言葉は「本当?」と疑ってしまう。

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2021年6月のMVPに選ばれたのは?

様々な切り口で選ばれた興味深い書籍が並んだ今回の定例会。オーディエンス投票と田端信太郎のジャッジメントでMVPに選ばれたのは・・・

2021年6月 田端大学MVP:わたなべゆうすけさん

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PR手法/自分物語のつくり方をつぶやきます。ブランドマネージャー。読書家。立教大学中退→映像制作→事業CMO→二社起業。個人→大手出版までの総合P。企画→PdM→テストマーケ→PR|SP戦略→CDまで構築&監督。IQ135

Twitter:https://twitter.com/usk_watanabe

『情報の文明学』を紹介したわたなべゆうすけさんが見事MVPに選ばれました。本の内容だけでなく、「なぜ、この本を選んだのか」という理由にも納得感があったという意見もありました。

田端大学7月の課題図書は『情報の文明学』に確定し、これから塾長とともに課題の設定も行われます。

『情報の文明学』の課題に挑戦したい方、今回ご紹介した塾生と話してみたい方、MVPをとって影響力を身につけたい方はぜひ田端大学に入塾してみてください!

当日の発表者以外の選書は「#田端大学選書 」のハッシュタグで、Twitterで閲覧することができます。

また、田端大学の塾長である田端信太郎が影響を受けた書籍は、6月24日(木)に発売された新著「これからの会社員の課題図書」の中で紹介されています。

ぜひこちらも合わせてお読みください。

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この記事を書いたのは:高岸朋矢

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中堅サラリーマンに役立つ、セールス、マーケティング、マネジメントのテーマを中心に執筆。田端大学第1期生。本業はHRテック企業のマネジャー。
Twitter:https://twitter.com/takagishitomoya
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