詩:黄色い朝

雨粒が爆ぜたら未分化な黄色い光が広がって黄ばんだ朝がやってくる

広がった光が止めても止めても押し寄せてきて
隠れても隠れても気づいたら後ろにいるから
もうどこにもいけなくなってしまって灰色の海に浮かんでいるような朝、朝

始まりを聴きながら緑色のまどろみの中に墜落するから
全部溶けてなくなるよ、ぜんぶ、ぜんぶ
だからそれまでに私に追いついて

すべてがなくなってこの冷えた土の上が一体どこだか分からなくなる前に

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