雨粒

詩:うみのにおい

あめ
さざめきふるえ
よるのなかにおちる
あさ
しなやかなゆび
まぶたをひらき
せかいは
したしみをこめてはなたれる
かさぶたをはがすたび
かわるまちを
はいいろのぞうのめで
みている
しずかにかさなる
ふりつもっていく
きずだらけでさがす
ひかりのみなもと

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