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北欧3人の絵本作家

北欧の絵本と言われれば恐らくほとんどの人が、トーベ・ヤンソンのムーミン思い浮かべるのではないでしょうか。丸っこいフォルムが愛らしい一部では妖精と噂されている有名なキャラクターですね。

しかしそれ以外でも魅力的な作家さんがたくさん絵本を出しているのです。今回は季節柄もありこの暑い夏の日、少しでも涼しげな気分になるため中でも有名な北欧の3人の作家さんをご紹介したいと思います。

まず1人目はEgon Mathiesen(エゴン・マーチセン)1907年生まれデンマーク出身の画家・イラストレーター。もともとは絵画を描いていた彼は、当時珍しく子供向けのシンプルな絵本を描いたことによりデンマーク児童文学の革新者となったと言われています。

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上記画像は「Fredrik med bilen」という絵本で、主人公のフレドリックが父の持っている車で、世界中を旅し様々な肌の色・目の色の人たちがいるということを知っていくというお話。シンプルながらもキャラクターの表情や風景描写が色濃く今もなお愛され続けています。他の国では翻訳されているものがあまり無く、貴重な本になりつつあるのでもし出会えたらすごい。

Egon Mathiesenの絵本はこちらからご覧いただけます。→https://stores.jp/search?q=Egon%20Mathiesen&store=tabanerubooks

2人目はInger, Lasse Sandberg(インゲル&ラッセ サンドベリ)スウェーデン出身で夫婦ふたりのユニットです。インゲルは中学校の教師をしながら絵を描き、ラッセは新聞のカメラマンや漫画家を経て1953年に夫婦で作家デビューしました。日本でも「リラ・アンナちゃん」「おばけのラーバン」シリーズなど翻訳本が多数出ているので見かけたことがあるかもしれませんね。

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画像は「Niklas önskedjur」ある動物が好きすぎる男の子が、色んな動物たちを家に連れて帰ってきてしまい動物達の特性によって色んな目に合うというようなお話のようです。...お父さんらしき人が思いきりシャワーを浴びせられています。

Inger, Lasse Sandbergの絵本はこちらからご覧ください→https://stores.jp/search?q=Lasse%20Sandberg&store=tabanerubooks

そして最後はPoulStröyer(ポール・ストロイエル)デンマーク出身の漫画家・彫刻家・グラフィックデザイナーなど多方面で活躍していた作家です。初めはデンマークの新聞漫画家として活動していた彼ですが、Lennart Hellsing(レナート・ヘルシング)という児童作家と途中からコンビを組むようになってからは本格的に絵本制作でも活躍していました。

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「Den flygande trumman」とある音楽グループがナッペルンダという都市で開催される音楽パーティーのためにドラムを作りましたが、グループの中の女の子がドラムごと悪党に飛ばされてしまい皆で見つけ出す!という話のようです。動き回るキャラクター、版で押したかのような連なる人々の緩急付けた画面構成のユニークさが何度見ても全く飽きません。

PoulStröyerの絵本はこちらからご覧いただけます。→https://stores.jp/search?q=Poul%20Stroyer&store=tabanerubooks

他にもまだまだ北欧の素敵な絵本作家がいますが、特に気になる3人をご紹介させていただきました。この猛暑少しは涼しく乗り切れるかも?ぜひご覧になってみてください。

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