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『コロナ禍日記』編集日記、その後

『コロナ禍日記』編集の辻本です。
執筆者の日記の一部を、順次先行公開していましたが、それも終わり、あとは刊行を待つのみ。というところで、けっこうそれまで間があるなということで、私が同書に書いた「『コロナ禍日記』編集日記」の「その後」を書いてみたいと思います。


7月23日(木)
一応、自分の日記はDTP入稿のスケジュールが許すギリギリまで書いた。具体的には7月2日(木)まで。それから今日まで、原稿のチェック、疑問出し、著者への確認、赤字の転記、デザインまわりの確認などなどの編集作業に加え、通常のライター業もあって忙殺され、ほとんど記憶がない(『コロナ禍日記』の自分の日記にも書いたが、自粛が明けてから、ペンディングとなっていた案件が一気に動き出してしまい、キャパオーバーぎみになっていたのである)。唯一覚えているのは、いつも雑誌とかに書いている時と同様に赤字を入れていたら、「この段階でこれを!?」「この1文字直すにもコストがかかっているんですからね!」とタバブックス代表・宮川さんに怒られたことくらいだろうか(苦笑)。ライターの性というか、ついギリギリまで文章をブラッシュアップしたくなる癖があり……すんませんでした。
現在、日記本の編集作業も大詰め。本日は第三校の赤字突き合わせなど。この期に及んでもまだいろいろと「あれ?」という箇所が出てくる……。

7月25日(土)
『コロナ禍日記』、ほぼ最終のゲラを素読み。最後にちょこっとだけ疑問点が出てきたのを著者に確認。あと少し。
と同時に、CINRA.JOBのインタビュー連載「その仕事、やめる?やめない?」の原稿書き(今回お話を伺ったのは、「通勤漫画家」として知られる座二郎さん)。

7月26日(日)
『コロナ禍日記』、印刷入稿。
CINRA.JOBのインタビュー連載「その仕事、やめる?やめない?」最新回も脱稿。

7月27日(月)
『コロナ禍日記』作っている時は、このまま収束して、本が出る頃にはみんな「コロナの話はもういいや」みたいになっているかもね……なんて話をしていたが、ここに来てガンガン感染者が増えていて、悪い意味で予感が外れた。

7月28日(火)
『仕事文脈』に連載している「『聞く』という仕事」第3回「質問と『流れ』」(最新号vol.16掲載)が、note「web仕事文脈」に転載される(100円)。番外編として、ここにオンライン取材の話を書こうかなと思いつつ、そこまでたくさんやってないので、どうしたもんかなという感じ。

7月29日(水)
noteで一部先行公開してきた『コロナ禍日記』、いよいよ本日のニコ・ニコルソンさんの『コロナ禍絵日記』をもって最終。刊行までしばしお待ち下さい。
柴崎友香さんの講演会で聞き手を担当。本当は4月にやるはずだったのが、コロナで延期になっていたのであった。かつ、その時点ではお客さんの前でやる予定だったが、まだ事態が収束していないため、今回は収録でやることに。YouTuberとかが使ってそうな、円形のライト(のけっこう大きいやつ)を初めて見た。新刊『百年と一日』の話を含め、柴崎さんはこういう視点で小説を書いているんだ! ということがいろいろと伺えてとても刺激的だった。
1週間後の水曜締切と思い込んでいた原稿がなんと今日締切だということが突如判明、血の気が引く。翌日朝まで待ってもらうことにして、急ぎ帰宅してひたすら書く。日が変わったあたりで何とか脱稿。

7月30日(木)
というわけで、締切を勘違いしていたけど間に合った原稿、無事掲載。「Telling,」に書いたNetflix映画『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』レビュー。
https://telling.asahi.com/article/13590332
そして、『コロナ禍日記』校了! 早く読者の皆さんにお届けしたい。
「終わった!」ということで飲みに行きたかったが、腹の具合が悪いのでやめておく。また飲み屋への営業時間短縮要請が出ているとか。しょうがないと思う一方で、根本的なところで「?」とは思う。人と飲み屋に行けばそりゃ会話するから感染リスクは高まるのかもしれないけど、だったら昼なら大丈夫なのかといえばそんなことはない。昼だって、飲食店でマスクなしでガハハとやっている人はいるわけだし。「昼」「夜」という区分け自体が疑問。

7月31日(金)
3月以来のライブ。大塚Meetsで、たたらの目ワンマン。25名限定(予約制)。入場の際検温し、名前・連絡先をメールで伝えた上で、客間を確保しての鑑賞。とてもユニーク日本語ヘヴィサイケ。やっぱりライブハウスで聴くデカイ音最高。
異様に長い梅雨が続いているが、いよいよ明日から8月。『コロナ禍日記』発売日(8/13)まで、あと13日。なお、東京都の新規感染者は連日200、300人を超え増え続けている。(続く)


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