足根洞症候群に対する治療戦略【後編】
こんにちは、だいじろう(@idoco_daijiro)です!
今回は『足根洞症候群に対する治療戦略【後編】』をお届けしたいと思います。
前回の『足根洞症候群に対する治療戦略【前編】』では足根洞症候群の基本的な病態と機能評価の実際について解説していきました。
足根洞症候群の原因としては、骨間距踵靱帯とその周囲軟部組織の損傷による慢性滑膜炎を中心とした慢性炎症、損傷部での修復機転による繊維組織への神経終末の侵入、瘢痕化による骨間距踵靱帯の機能不全が考えられており、いずれも後足部(距骨下関節)の不安定性に起因するものと考えられています。
このことから、足根洞症候群に対する介入としては、器質的な破綻が背景にあり、それを機能面で補償・代用していくことが重要になってくると考えます。
大まかな介入のコンセプトとしては、動作時の後足部の安定性向上となります。
今回はその動作時の後足部の安定性向上につなげるための具体的な介入方法について、徒手療法、運動療法、テーピングを解説していきたいと思います。
▼徒手療法
①長母趾屈筋への介入
こちらの介入は、前回の記事で紹介した長母趾屈筋の柔軟性のテストを行い、効果判定と併用して活用していくことが大切です。
②足部可動性への介入
後述する筋力強化の効果を十分に発揮するためには足部の可動性を改善させておくことも重要です。
「動かない」ものは「動かせない」からですね。
足部可動性への介入としては以前も紹介した足づくりの動画を参考に柔らかい足を作っていってみてください。
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