Vo.4 ラプラスの睡魔vsマクスウェルの通り魔

何の予定もない休日の午後
ふとテレビの電源を入れると画面いっぱいの
金髪美少年。

こちらレオナルドディカプリオでございます。
しかも右にレオ。左にレオ。圧倒的美の暴力。

仮面の男と言うこの映画。レオ様双子役で出演。内容はほぼ覚えておりません。

画面に写るレオ様が美しい。ただ美しいのです。

美少年の死を彷彿とさせる空気感って何なんでしょうね。病気を患ってる訳じゃないのに儚さを感じるのです。永続性の無い、刹那的な美しさ。

美と死は隣り合わせなのかも知れませんね。

どうも!レオレオニです。

皆さんは古い映像作品(本)を見た事はありますか?

現在2022年の価値観と大きく違い笑えたり
意外と的を得ていたりと映像の粗さにさえ耐えれば面白い発見があったりします。

例えば「エスケープ・フロム・LA

元特殊部隊員の犯罪者スネークはウイルスを投与される。とある任務遂行が解毒剤との交換条件。

致死率100%のこのウイルス、身体が死に犯される迄のタイムリミットは8時間。任務達成を急げスネーク。

概要はこんな感じですがこの致死率100%のウイルス。インフルエンザウイルスなんです。

現在の感覚で言えば何とも言えないウイルスですよね。

確かに過去にパンデミックを起こしたウイルスですがコロナ渦を経験した我々にとっては危機感や切迫した雰囲気が伝わりにくいと言うか. . .

スネーク繋がりでメタルギアソリッド2

劇中のとあるセリフ

「世界のデジタル化は、人の”弱さ”を助長し、それぞれに都合の良い真実を加速させる。衝突を恐れるゆえにそれぞれのコミュニティに引きこもり、それぞれに都合の良い真実のみが蓄積され、ぬるま湯の中で互いを甘やかしながら好みの真実を垂れ流す。」

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのクゼも同じような事を言っていました。

「自分では何も生み出す事無く何も理解していないのに、自分にとって都合の良い情報を見つけると逸早くそれを取り込み踊らされてしまう集団。ネットと言うインフラを食いつぶす動機無き行為が、どんな無責任な結果をもたらそうとも何の責任も感じない者達。」

コロナ渦から急速に増えた陰謀論者が一番わかりやすいケースでしょうか。(極端な例えで申し訳ない)

20年前のSNSの普及していない時代にここま でネットの現状を言い当てる先見性には驚きました。

話が重くなってしまったので軽めの物で言えば

三島由紀夫の仮面の告白
当時で言えば同性愛への偏見は多かったものの
現在の性のあり方は多様。

秘密にする必要性は全くもってないので告白するまでもないように思えます。(文章は大変優れたものでした。) 

例を上げればキリがないですがこんな感じで見る(読む)時代によって抱く感情が違ったりするのが楽しいのですよー!

もし良ければ皆さんも同じように発見が有れば教えて下さいな!

自分で書いていて何ですが重めの文章になってしまった為、ギャルの小咄でバランス取りますね。



それ行けギャル美ちゃん
第一話「一撃必殺ボディブロー」


とある昼下がりの休憩所
「ギャル美ちゃん、お疲れ様。最近調子はどう?」

彼女は会社の後輩のギャル美ちゃん。金髪、カラコン、派手ネイル。わかりやすいほどにギャル。

「あ、不確かさん。お疲れ様です。聞いて下さいよ。あいつらまた喧嘩していて、いい加減大人になって欲しいと言うか、間に挟まれる私の身にもなって欲しいと言うか. . .」

ギャル美ちゃんの部署は社員同士のいがみ合いが多く常にトラブルを抱えている。

「何かそうらしいよね。噂で聞いたよ。本当に大変そうだね。」

入社以来、日に日に肩が下がり俯きながら歩く事が増えたギャル美ちゃんが僕は心配だった。

だからせめてものガス抜きになればと時より休憩所で声をかけ苦労話を聞いている。

「ところで不確かさん。うちに新しい子来ましたよー。見かけましたか?」

「あぁ。D子さんね。挨拶をしたきり、一度も話していないな~どんな子なの?」

「不確かさんは絶対に苦手なタイプですよ。人見知りで話すのも得意じゃないって言っていたので~」

違う部署から異動で来たD子さん。ギャル美とは真逆の黒髪でおとなしい感じ。緊張しているのかこちらの様子を伺っているのか、その雰囲気が伝わり僕は苦手意識があった。

ギャルはふわふわしているようで時より鋭いのだ。

「でも人見知りなんて言ってられないですよね。私らもうそんな言い訳してられる歳じゃないですし、コミュニケーション取れなきゃ仕事出来ないじゃないですか?チームで動いているんですから。」

「ギャル美ちゃんの言う通りだね。頑張って欲しいね. . .(吐血)

ギャル美ちゃん。確かにその通りなんだけど僕もD子さんの年齢の頃、人見知りで全然ホウレンソウ出来てなかったんだ(震え)

なんなら今も人見知り治らねぇし. . .

思いもよらぬ方向からのボディブロー
ガードを上げ、いがみ合いに巻き込まれた苦労話にフォーカスを合わせていた僕の脇にクリンヒット。

ギャルはふわふわしているようで時より鋭いのだ。

「僕、またお腹空いたからコンビニで焼きそば買ってくるね。じゃあまた、後半も頑張ってね。」

休憩所を後にする。思わぬボディブローで狼狽え焼きそばを口に出来なかったのは言う迄もない。


それ行けギャル美ちゃん

第一話「一撃必殺ボディブロー」完

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