「答え」は自分の中にある?いいえ、ありません。

例えば仕事の年間の目標とか、進むべき道について悩んでいる人がいて、(頼まれもしないのに)相談に乗ることがある。自分がされたらイヤなので「絶対xxだよ」「xxするべき!!」みたいなことは言いたくない。

断片的、漠然とした思いを出してもらい、なんなら一つと言わず二個も三個も出してもらう中で、それをまとめ上げたり方向性を見出したりすることで、自分ひとりでは出せなかった答えにたどり着いて、周りから見ても分かるくらい表情も明るくなって、何かを掴んだような場面によく出会う。

カッコつけた人ならこういう様子を指して「答えは最初から自分の中にある」とか言うんだろうけど、自分ひとりでは結論にたどり着けないのなら、それは答えじゃないと思う。料理するための材料は揃ってるけれど、調理法や出来上がった料理が見えていないに等しい。なので他の人の脳みそを借りて、結論にたどり着くのって、文字通り一人じゃできないので良いことだな、と思う。

それが良いことだな、と感じるのでわざと他人の脳みそを借りるように、色々と吐き出してみて、相手のリアクションや自分とは違う考え方を得て、一人で腹落ちしていることが最近多々ある。仕事の相談も、相手には申し訳ないけれど0%状態で相談に行き、脳みそをお借りして100%に膨らませて持ち帰らせてもらうことも多々ある。本当に申し訳ない。だけど楽しいから許してほしい。コミュニケーションが下手くそで、苦手な自分が40過ぎてコミュニケーションの必要性をどんどんと増していく。

なんでこんなことを急に思ったかというと、(相手は思ってないかもしれないから申し訳ないけど)自分と同じような思想、思考の人と話すと自分の生き方や方向が間違っていないんだな、と肯定されたような気になるから。(交代制で行われる傷のなめ合い相手を全肯定ごっこのようなチープなものではなく、他愛無い会話の中で)なんでそう思うに至ったか、みたいな話も整理したいな。


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