ちいさな会社の採用戦略。お給料だけじゃない会社の価値とは?
こんにちは! リベルテ社会保険労務士事務所の渡邉です。
最近、あらゆる業界で耳にするのが「人手不足」です。募集をしても人が集まらない、希望する人材が獲得できない、などなど。
その原因のひとつが、少子高齢化だといわれています。少ない人材を企業が取り合う構図になるので、どうしてもお給料の高い会社や労働条件の良い会社が有利です。
大企業のような好条件を提示できない中小企業にとっては、なかなか欲しい人材とマッチできない厳しい時代だといえるでしょう。
そんななか、弊所は少数ながら素晴らしい人材に恵まれているなぁと自画自賛するほどです。ちなみに、決してお給料は高くありませんし、仕事も多く忙しいです。
ではなぜこんな良い採用ができたのか?
今日は、弊所のスタッフを採用したときを振り返り、個人事務所が採用活動をする際のポイントを書いていきたいと思います。
お給料以外の魅力は何?
自社の魅力ってなんでしょう?
たとえお給料が少なくても働きたくなるような “わが社の魅力” を棚卸するのが採用のポイントです。
たとえば、以下のような特徴はわかりやすく、多くの人にとって魅力的です。
・経営者のカリスマ性がすごい!
・事業がとてもユニーク(日本で数社しか取り組んでいないとか)
・休みが取りやすい、子育てサポートが手厚いなど支援がある
・女性が働きやすい環境
しかし、私が実感として思うのは、会社の魅力って、そんなに大げさなものでなくても良いということ。
弊所のスタッフの場合は、以下のようなことが働く決め手になったそうです。
・代表(私)と話が合いそうだ(価値観の一致)
・家からの通いやすさ
・将来、社労士を目指している
・働きながら社会貢献ができる
「家からの通いやすさ」なんて、ささやかな理由に思われますが、多くの働く世代は仕事だけしているわけではありません。子育てや介護、キャリアアップのための勉強など、やらなければならないことがたくさんあります。そのため、家からの通いやすさも会社を選ぶ重要なポイントです。
もうひとつ、弊所の魅力はキャリアアップに役立つ環境であること。
弊所には、社労士を目指しているスタッフがいますが、その人にとっては、働きながら経験を積むことができる環境はお給料以上に大きな価値があります。実際に開業したらどんな感じなのか知ることもできるし、他の士業さんとお付き合いの幅を広げることもできます。
このように、採用する側が自社の魅力を把握していれば求職者へのアプローチの仕方も変わってくるし、求人票の書き方も変わってきます。自然と集まる人の質が変わってくるはずです。
社員は旅立っていくものと心得る
よく、良い人材に長く働いてもらうことに苦心している人たちがいますが、私はこの考え方はちょっと違うと思います。
もちろん、会社としてはコストをかけて採用し、育ててきたスタッフには1日でも長く働いて、利益を出し、後進の育成にも力を注いでほしいと考えるものです。
しかし、人の人生ってそんなに簡単じゃありません。
とくに将来のキャリアアップをやりがいに働く人たちにとって、会社は一生の居場所ではありません。そのうち、独立したり、転職したりしていくものです。
最初は長く働きたいと思っても、さまざまな事情で転職していく人もいます。
でもそれって、会社にとって悲しむことではないと思うんです。
私は「いずれ独立していく」と思って、スタッフと接しています。そして、彼らを将来の良い取引先だと考えています。いつか一緒に仕事をするパートナーを育てている、そんな気持ちです。
そのために、なるべく働きやすい環境をつくる努力をしますし、彼らの努力のサポートもしていきたいと考えています。
私は、人が働き続けるのに必要なのは「夢」だと思っています。
働く日々の先にどんなキャリアアップがあるか、生活の変化や楽しみがあるか。自分の仕事が社会の役に立っていると実感できるか。そんな、わくわくするイメージを描ける会社は魅力的に映ります。
逆に、安定しているけど面白くない仕事ってモチベーションが上がりません。実際、私はそれが理由で仕事を辞めました。
お給料を上げるのももちろん大事ですが、働く意味や目的を明確に描けるよう、会社が手助けをするのが重要だと思います。
中小企業は大企業のように安定的なロードマップは見せてあげられないけれど、20人くらいまでの会社なら、働くスタッフそれぞれの個性や能力をしっかりと把握できます。
個人として関係性を作り、一人一人の考えに耳を傾けることができます。そのうえで、どんな素晴らしい夢を見せてあげられるか、それこそが経営者の腕前だと思いますよ!
お問い合わせは【無料】です。
まずは公式LINE、HPお問い合わせフォームよりお気軽にご相談下さい!
Facebook:https://www.facebook.com/liberte.sr
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?