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スタートアップの経理ってなんだ?

コーポレート部門の立上メンバーを採用したい

VRゲームの開発を行うスタートアップのMyDearestでコーポレート部門を担当している若尾といいます!

今回、MyDearestのコーポレート部門(管理部門)の立上メンバーを募集します。
会社昨年12月に発売したVR専用ゲーム「ALTDEUS: Beyond Chronos」が国内外のメディアで高評価を連発し、ファミ通電撃ゲームアワードのアドベンチャー部門で最優秀賞を受賞する(おそらくVRゲームで受賞は初)など、順調に会社が伸びてきています。
私が昨年入社してから、コーポレート部門として立ち上げる準備をしておりましたが、まさに今準備が整いメンバーを募集することとなりました。

VR×エンタメ×スタートアップのコーポレート部門の立ち上げですが、そもそもエンタメの会社でスタートアップって世の中には多くないはずです。

しかもVRでとなると、指で数えられる程だと思いますが、そこでのコーポレート部門ってどうあるべきなんでしょうか。VRエンタメ事業で上場した会社がまだ1社もないので、誰も経験していないはずです。

そんな誰も経験していない業界でのコーポレート部門なので、あるべき姿は自分たちで作っていく必要があります。今回、部門の立上からコミットして頂くのでまさにあるべき姿を自分で考えて作らないといけない。非常にタフですが、唯一無二の経験が得られるはずです。

メンバーにどういう人が欲しいかを考えた時、まずは機能として数字を固める「経理」という言葉が頭に浮かんだのですが、そもそも「経理」って言葉自体がルーティンっぽいけど、やってもらう仕事は、あるべき姿を考えて、プロジェクトベースで動くことなので、そもそもこのポジションを適切に表すものじゃないよな、と考えています。


スタートアップの経理ってなんだ?

そんなことを考えていたとき、ちょうど先日知人からこんな相談をされました。

最近スタートアップに入った学生さんの知り合いがおりまして、上司が全然いない中で1人で経理を任されています笑 ルーティン作業は何となく出来るようになったらしいのですが、知識不足を感じているようで、今後どうやって成長していけば良いか迷っているみたいです。
何か新人向けにこれいいよ!みたいなのあります?

1人で経理を任される、そして放置されるというのは、スタートアップの経理では”あるある”かもしれませんが、成長の方向性を迷ってしまうのは勿体ないですね。

後々に話を聞き、状況やフェーズも確認して具体的なディスカッション(私もまだ歴が長い訳ではないので)もしたのですが、ちょうど相談を受けたタイミングでは以下の様に回答しました。

スタートアップの経理って以下のプロセスの繰り返しだと思っていて
1.どういう状態を目指すかを決める
2.何をすべきかを決める
3.どのようにすべきかを決める
4.する
この流れだと思います。

1.については、スタートアップといってもIPOを目指す目指さない、IPO後か前か、IPO直前のフェーズとn-3以前などのフェーズとでは全く状況が異なるので、毎年変わる前提で今必要なことを考えて、経営陣と合意を取る。これをしないと手戻りが発生したりそもそも完璧に出来てもその後の信頼感が違います。

2.は、状態を達成するために必要なプロセスを分解します。分からない場合も多いので、その場合何が必要なのかを分解してから人に聞く、本を読むである程度解決できるはず。

3.はnoteとかに色々backofficeの生きた知識は転がってます。有志のセミナーも多くあるのでTwitter等で界隈の人達をフォローしてみてください。

あとは「経理」って聞くとなんだかルーティンのイメージが私は沸いちゃったりするんですけど、スタートアップの経理とは、基本的に「システムデザイン屋さん」だと思ってます。システムエンジニアのような意味ではなく、「会社の情報の流れ(システム)を設計(デザイン)する」のが仕事です。あとはメンテナンスも含まれます。

会計でいえば、freeeとかマネフォとかの会計システムに、1次情報をどのように集めて、加工して入れてくのか、なるべく自動で入る仕組みを作ります。そして会計システムで出来上がった情報(TBなど)から(半)自動的に分析するフローに流し込みます。この情報のフローを設計するのがスタートアップの経理業かと。

情報のフローの先には予実管理や事業計画の策定、株主等のステークホルダーへの説明資料など、事業の意思決定に必ず結びつきます。
作業する目的が分からなくなるとストレスが溜まるので、常に何の目的でやってるのかハッキリさせておくのが大事です(分からなければ聞く)。

「知識不足を感じる」ことはあっても、必要な状態がわかっていれば、そこから逆算して、必要な知識の解像度を上げて聞くことは出来るので、成長できるのがスタートアップだと思います。
逆に大企業では、既に大きな組織であるため、毎年毎年「1.どういう状態を目指すかを決める」「2.何をすべきか決める」をやったとしても結果的に前年と同じ状態がベストケースになっていて、結果「ルーティン」と捉えられがちだと思います。
スタートアップだと成長のスピードや変化が激しいため、毎年変化せざるを得ず「プロジェクトベース」の仕事になります。そのため常に考える必要があります。



どういったことをするのか

まずは経理中心に仕組化を整えていきますが、まだ人も多くないので管理部門全般を広く見て頂きます。

「何のために募集しているか」と言えば、売上も順調に伸びてきて、今後世界中の少しでも多くの人に我々の作品を届けたく、会社としてより組織を拡大するフェーズに入ってきています。そのためにはより管理面も抑えないといけないですし、将来的には上場することも考えていく必要があります。

コーポレート部門も今後5人、10人と増えていきます。フェーズが進むにつれて、より専門的な人を仲間にしていく必要がありますが、今の段階では、「会計/経理」を中心にしながら、「労務/人事」「法務」「内部統制・コンプライアンス」など様々な0⇒1を行います。そういう仕組化を行っていく人が必要です。

具体的な仕事内容

それぞれの要素分解を独断と偏見でしていきます(非常に大雑把なので経験ある方からはツッコまれそうですがご容赦下さい)

会計/経理分野

例えば会計では、会計システムを中心とした3階建ての仕組です。freeeやMoneyFowardなどの会計システムを2階として、銀行口座からの連携、給与計算、経費精算、請求書情報などの1次情報を集計して会計システムにインプットさせる部分が1階部分。2階の会計システムでTBを締めて、3階部分では経営管理や予実管理などにアウトプットされ、事業上の意思決定に繋がります。

会計システム回りはここ数年でSaaSの発展などにより自動化が進んでいて、例えば支払請求書の自動取込・仕訳連動システムでは、ここ1年位でinvox, Bill One, LayerXなどのSaaSが登場してきました。外部環境は毎年アップデートがあり、コーポレートはより効率的な組織を実現できます。機動的に常に環境で最適なシステムを組めることもスタートアップならではです。令和のコーポレート組織とは何か、究極に効率的な組織とは何か、一緒に考えたいです。

労務/人事分野

労務/人事には非常に大雑把に分けると攻めと守りの機能があります。

攻め:採用管理(ダイレクトリクルーティング/エージェント/リファラル)
   組織開発(企業文化醸成/評価制度/人材開発/研修)

守り:勤怠管理、給与計算(勤怠労務システム)
   社会保険等手続、社員情報管理(SmartHR)

網羅性の議論はあるにしろ、ここで伝えたいことは、まずは守りの分野を固めにいきたい、ということです。

SmartHRだけでは労務全体はカバーできず、勤怠や給与計算もシステムを使う必要があります。(freee人事労務やジョブカンなど)

もちろん、社労士さんとのコミュニケーション等も重要です。

法務関係

主には以下のような内容が挙げられます。もちろん弁護士先生とも一緒にやっていく形となります。

・契約書類の内容確認
・書類のリスト化等の整理(クラウドサイン等も利用)
・電磁上・書類上の保存確認
・知的財産(特許・商標・意匠権など)

内部統制・コンプライアンス関連

組織の内部統制制度の策定、各種規定やそれぞれの文書化等が含まれます。多岐に渡りここでは書ききれません。

その他業務改善/効率化

今まで守りの分野が多かったですが、そのほかにも業務効率化のためにコーポレート部門の出来ることは多くあり、例えば社内のTodoや業務フローをTrelloやAsana, Wrikeなどのサービスを導入してみたり、日々の業務をGoogle Apps Script(GAS)で自動化して効率化するなど、出来ることは多くあります。

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非常に簡単ですが、以上です。上記に関して全てを同時にすることはできませんので、優先度をつけて押さえていくイメージです。基本的には会計・労務→法務・内部統制→その他という順番ですが、それぞれ基礎的なところから押さえていきます。


さて、冒頭の質問「知識不足を感じる」「今後どうやって成長していけば良いか」に戻ると、短期的には上記のような業務があり一つ一つ押さえていく、というのは一つ示せるのかなと思います。今知識はなくても、何をやればいいのかがある程度わかっていれば、それをさらに分解して、いろんな人に聞くことができる。そうやって学んでいけば知識不足を感じることなんてないし、新しいことを学んで身に着けるのって成長していますよね。

もちろん、長期的にはコーポレート部門が拡大したときに自分がどの立場にいたいのか、によってキャリアは変わってきます。経理を専念してより専門的になるのか、組織開発的な機能の人事や、より経営企画的なポジションなのか。

ただコーポレート二人目というのは、経理を中心に、全体も概括的に見ていく必要があります。壮大な山を登るために、計画を立て、どこから登るか、何日目に何合目にいる必要があるのか、どういう道具が必要か、という打ち合わせをして登りつつ、その都度軌道修正をしていきます。

まだ誰も見たことが無い、VR×エンタメ×スタートアップの未来を見るために、令和だから出来るコーポレート部門を一緒に作りませんか。

一緒に高い山を登りましょう!

4/15にPSVR版も発売した新作のVRゲーム「ALTDEUS」もファミ通電撃ゲームアワードのアドベンチャー部門の最優秀賞を受賞などの高評価いただいています!こちらもぜひ!







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