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「お笑い第7世代」って言うけど第1〜第6は誰なんだ?

芸能人になれる確率というのはどのくらいなのだろうか?
いや果たして今芸能人とは一体どんな人のことを言うのだろうか?
YouTuberは芸能人なのだろうか?小学生が将来なりたい職業のベスト5の常連組らしいYouTuberはプロ野球選手と同じくらいの「夢の存在」と言うことでいいのだろうか?

でもプロ野球選手は今日なれないけどYouTuberは今日なれる。

芸人もそうかもしれない。今日名乗ってしまえば「芸人」事務所に入ってなくてもお笑い学校行ってなくてもフリーってのもあるし、名乗ってしまえば今日から「芸人」

昔は「テレビに出たら”一人前の芸人”」で大体良かったのだけれど、今は「芸人やめてYouTuber」もいるし「芸人でYouTuber」もいるし、何が一人前かはわからなくなった。副業ありでハチミツ二郎さんは「IT企業のサラリーマンで芸人」を始めたらしいし、何が”一人前”かもわからなくなった。専業で食えたらも無くなってしまったのだから。大体が”食えたら”は月いくら稼げたらなのだろうか?

そんな混沌とした芸人の中の”お笑い芸人”界は『第7世代』になっているのですが『第2世代』の欽ちゃんがオーディションをZoom でやって、それをYouTubeで配信してPeatixでチケットを販売します。
https://kinchan-audition.peatix.com/

現在『第7』になっているのに5世代前の『第2』の欽ちゃんは古臭くて役に立たないだろう?と思われるかもしれませんがそれこそ『素人の戯言』だと言うことをこれから書きますね。

第7世代って言っているけど第1世代は誰だかわかっていますか?
戦後1953年にテレビ放送が始まるんですが、この時に寄席や演芸場から落語家やお笑い芸人がテレビに出演するようになって”第1次お笑いブーム”が起こります。つまり寄席、演芸場の舞台をそのままテレビスタジオに持ってきた、または公開ホールでそれをやってテレビで中継したり収録して放送すると言う形ですね。これが『第1世代』です。代表的な人は林家三平(先代。今の林家三平さんのお父さん)や牧伸二。トリオブームなんていうのも起きて「てんぷくトリオ(三波伸介さん)」や「トリオスカイライン」は浅草の軽演劇のコメディアンたちがネタを作ってテレビに出る=(寄席、演芸場形式のテレビ出る)ために組まれたものだったりします。この最終期に欽ちゃんのいた「コント55号」が登場して世の中を席巻します。

ここまでが『第1世代』そして『第2世代』もテレビを舞台に生まれます。ドリフターズが「8時だよ!全員集合」という番組で公開収録でステージ上でコントを繰り広げるという形で生まれます。つまり「寄席、演芸場というテレビが生まれる前からあったお笑い形式をそのままやる」という第1世代から「テレビのために舞台でお笑いを作る」という形に変化したのが第2世代になります。ここに第1世代の最終期にいたコント55号の萩本欽一がピンで『テレビのためのお笑いバラエティを作る』という形で参戦します。
これが「欽ちゃんのドーンとやってみよう」(フジテレビ)や「欽ちゃんのどこまでやるの?」(テレビ朝日)「週刊欽曜日」(TBS)という番組でこれがそれぞれ視聴率30%番組になって『お笑いはテレビで作るもの』という形が定着します。これが1960年代、70年代と何年も続いた後に『寄席、演芸場の逆襲』が起きます。これが1980年代から始まる「漫才ブーム」です。ここで出てきた人が今でも現役なツービート(ビートたけし)、明石家さんまさん達です。ここまでが『お笑い第2世代』この漫才ブームが嵐のように去って、このメンバーが「オレたちひょうきん族」を作って一つの区切りがつきます。ビートたけし、明石家さんま、島田紳介がこの時代以降のテレビのお笑いの中核を長い期間担っていくことになります。

そしていよいよ「お笑い第3世代」の登場になります。ダウンタウン、ウッチャンナンチャンを中心とした世代です。
実はこの『お笑いを世代で分ける』ということはこのダウンタウン、ウッチャンナンチャンのグループを”明らかに前の世代と分けなくてはならない存在”と意識されたことで逆算で付けられたものです。
それほどこの二組の登場が鮮烈だったということもあると思います。そしてダウンタウンは吉本が作ったお笑いの学校NSCの第一期生だったし、ウッチャンナンチャンも横浜の映画専門学校の出身だったりするところもそれまでお笑いは芸人の弟子の修行を積んで生まれるというものと別でしたから「新世代」と分けたくなった、分けざるを得ないという気持ちになったのだと思います。その時にカウントした人、多分名付け親はフジテレビの横澤さんあたりではないかと思いますが、直前は漫才ブームの人たちだけど、その前に最初のお笑いブームの人たちがいるからダウンタウンやウッチャンナンチャンは第3期、第3世代と名付けられたと思われます。
逆に言うとここが『お笑い第3世代』と名付けたので、第1世代が誰たちで第2世代はこの辺りと考えることが生まれたのだと思われるのです。

そして霜降り明星たちが出てきた時に「明らかにこれは前の世代と違うぞ」と言うことになって、じゃあ確定しているダウンタウン、ウッチャンナンチャンたちが『第3』だから。。。その直後の『第4』ではないな、だってあれから30年近く経っている訳だし、そこにはナイナイやロンブー、くりぃむしちゅー、さま〜ずもいるし。。。そのあたりを『第4、5、6』ってことで『第7世代』ってことにしよう!って誰かが言ってそうなったんだと思われます。

この世代分けが意味があるのかと言うこともありますが”なんか今までと違う人たちが生まれたのよね〜”が感覚的にはっきりしたくなる時ってあるし、どうしたって前の世代と違う人たちだと言わざるを得なくなる時があるのでそうなるかなと思います。

この世代分けに明らかに入らないのはタモリさん、所さん、とんねるず。そして彼らは芸人かと言うとそうではないジャンル。純粋にテレビタレントという呼び名がぴったりするので『お笑い世代分け』には入らないでいいと思われます。

欽ちゃんのオーディションは世代を超えて「お笑いの基本のき」を学べる数少ないチャンスで、それがいかに貴重かと言う話を書こうと思って始めたのですが『お笑い世代論』ですっかり横道に逸れてしまいました。

今日明日中に本題を書きますのでまた読んでください。
先日の『NewsPicksでなぜポジショントークをしたのか?』と言うのも書かなくてはならないとは思っているのでそれも近々書きます。

ちなみに欽ちゃん公開オーディションのチケットは明日21時〜発売開始です。
https://kinchan-audition.peatix.com/

横道ナガ〜〜〜い!!!!

















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