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メタバースは本当に来るのか?

Facebook→Meta のザッカーバーグが「これからはこっち中心でやっていく」と宣言したものだから急に騒がしくなったメタバース界隈ですが写真は2007年の「デジタルの根性」の収録風景。当時生まれたSecond Life 上で30分番組の収録をしてしまうという世界初!という触れ込みでした!
間違いなく世界初!そして世界中から誰も追いかけて来なかった!
(向かって左から千原ジュニア・馬場典子アナ・僕のアバター)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/25/news121.html

14年前は世界中で「メタバース元年」と言われてSecond Lifeだけじゃなく色んな仮想空間が生まれました。電通がいち早くSecond Life上に広大な土地を買ってスポンサーに売ったりしていました。「デジタルの根性」は深夜番組で放送が終わった後この収録現場の横にBAR(もちろん仮想空間上の)があって関係者だけじゃなく一般の人も集まって延々チャットで喋ってました。まだOculusやプレステVR、VIVEなどのヘッドマウントディスプレイもない時代。初代iPhoneは売り出された年だけど当然VRには対応していなかった。

これからはメタバース(仮想空間)が来るんだ!と思って興奮したものですが通信環境とかPCのスペックの問題などからか半年過ぎたあたりから忘れ去られて1年経ったら誰もやっていなかった。

次の波は初代Oculusが発表された2016年3月。同じ年にプレステVRやHTC Viveも発売されていよいよVRがきてそのプレイヤーがいるところは必然的に仮想空間=メタバースになるのでいよいよ来るか?と思ったがゲームの世界にほぼ閉じた状態でその流れは止まった。
ここでやっぱり手を出さないわけにはいかないと考えたのが「ゲームをプレイする子供や若者ではなくてお年寄りをVRの世界に誘導するのは何か?」と考えたのが 『みんなで作るタイムマシン1964TOKYO VR』である。
2020年の東京オリンピックに向かって前回の東京オリンピックが行われた1964年の東京の街をVRで作ってしまおうというプラン。
https://1964tokyo-vr.org

これは現在も一般社団法人として継続中で今年は1972年の札幌の街をNHK札幌局と一緒に作った。
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/1972_sapporo_vr/

この体験会をやったときに80歳位の老夫婦がいらっしゃってプレステVRを装着して1964年の渋谷を歩いてもらったら本当にツーッと涙を流されて本当に感激しました。

しかしやっぱりゲームの世界以上にはVRとメタバースは広がらない。
『そうか!やはりヘッドマウントディスプレイを装着する障壁が高いんだな』と思って、リアルな劇場に来たお客さんを3Dスキャンしてそのリアルなアバターをスクリーンの中のVR空間に入れて踊らせてしまえば今までに見たことのない体験型エンターテインメントになる!と考えて作ったのが
NO BORDER
https://noborder-earth.com
https://youtu.be/2or38rB0KXg

公演初日2019年7月7日。大阪城公園の劇場で「これは世界に出ていけるエンタメを作ったぞ!」と確信したんだが新しすぎて公演期間に広がらず観客数としては大惨敗をしてしまった。でもその確信はまだ持っていて世界に売りに行きたいんだがコロナで足止めを食い続けている。

こんな感じでメタバースやVRにかなり積極的関わり続け、具体的なコンテンツを3つ作ってきた僕が今回のザッカーバーグの発表をどう見ているかというと・・・

今度こそ本当であってくれ! です。

盛り上がっている人と「すでにゲームの世界では枯れている」という人の二つに分かれているようだが、僕も正直言えばこのヘッドマウントディスプレーが劇的に軽く小さくなるとかないと一般への普及は難しいのではないかと思っている。
でも
多分兆単位の資金力を持つザッカーバーグだからひょっとしてその障壁をものともせず本当に「Ready Player One」や「フリー・ガイ」の世界を一般の人たちを巻き込んでビジネスや日常に持ち込まれたらいいなあと思っている。

そうなったらきっと世界中でそのメタバース上でロケや収録をする番組が出てくるだろうが『それは2007年に日本でやった連中がいるんだよ!』って歴史に残してくれることを本当にお願いしたい!




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