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【読書】入社1年目の教科書/コンサル一年目が学ぶこと

▼はじめに

こんにちは。
東京の春の訪れが早すぎて、桜が散っていく悲しみよりも夏の到来への恐怖を強く抱いている今日この頃です。

さて、今日は読書ということなんですが、、
今月4月から晴れて新社会人になることができました。
あっ、ありがとうございます。

ということで、そんな新社会人向けの本を二冊読んだので、それらの共通点や、片方でしか書かれてないけど重要だと思ったことを書いていきたいと思います。

もちろんですが、二冊をざっと読み終えてからこの「▼はじめに」を書いているので、学んだことを活かすためにも読書の目的と結論から書いていきたいと思います!

〇目的:新社会人としての軸や自分ルールを確立させること。

- 結論:新社会人としての三本の矢 -
一つ、恐れず正確に聴く。
一つ、真っすぐ発言。
一つ、迷わず決断。

▼二冊に共通した重要な要素

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①仕事は真似て盗め(守破離)

武道、または武術の世界には古くから『守破離』という教訓があるそうです。これは、武術を修得するための流れをまとめた重要な三要素です。

まず弟子入りをして間もないうちは「とにかく師匠の教えを守る(守)」。師匠の動き、足の運び、所作から食べ方、息遣いまですべてを真似ます。

それができたら次は、「教えを破り自分らしさを出す(破)」。師匠の完全再現を土台に、自分の体格や性格に合うように少しずつ改良を試みます。それを極め続けるといつしかそれがオリジナリティに変わります。

最後は、「弟子としてではなく一人の人間として師匠から離れる(離)」。

これが武道における『守破離』です。そして、この流れを現代の仕事に転用しようというのが今題の話です。

もちろんのことですが、上司が優秀であればあるほど学ぶべきことは多くあるはずです。しかし、上司が新人のために使ってくれる時間は、その上司が優秀であればあるほど少なくなります。「分からないことは何でも聞いてね」なんて優しいことを言われたからといって、休憩のたびにトイレの場所を聞いてられるはずがありません。

つまり限られた時間の中で、成長を最大化させるためには「仕事は真似て盗む=『守破離』」を体得する必要がありそうです。


②正確に聴け

仕事をする上で、納期や期限を守ることはとにかく重要です。しかしながら、新社会人は「期限を守るのは当たり前なんだからそんなことはいったん置いといて、どうやったら上司が納得するクォリティに仕上げられるかを考えよう」となってしまうことが多々ある気がします。
実際のところ、僕もそうです。

そうやってクォリティのことで頭がいっぱいになっているうちに、どんどん期限が迫ってきて、気づいた頃には提出期限の朝に絶望の淵にいるみたいなことになりかねません。

そんな状況を回避するために、必要なのが「”正確に”聴くこと」です。

具体的には、何を、いつまで、どこまで、どのレベルまでやればいいのかを明確に聴き、『この方向に進めば必ず海はあるよね』ということを集合場所ですり合わせた上で出発するということです。

上司は新人に対して、「分からなかったら聞いてくれるだろうし、そうしてもらえるように伝えてあるから大丈夫だ。」という認識でいるはずです。しかし、実際には上司や先輩にそんな余裕はないことが一般的です。

だからこそ、良きタイミングで、正確に聴き切るということが必要です。


③何をするかより、誰とするか

「入社1年目の教科書」ではこのような問いが立てられています。

「つまらない仕事を楽しい人たちとする」か、「楽しい仕事をつまらない人たちとする」か、どちらを選びますか?と。

これを読んだ時、僕はどちらを選ぶべきか分かりませんでした。だって、本心を包み隠さずに言ってしまえば、つまらない仕事もつまらない人との仕事もやりたくないじゃないですか。。
でも筆者は「つまらない仕事を楽しい人たちとする」を即座に選んでいました。それを踏まえて考えると、「つまらない人を楽しい人に変えること」よりも、「つまらない仕事を楽しい仕事に変える方」が簡単だなと思って、たしかに筆者の言う通りかなぁと今は思っています。

嫌われる勇気という本でも言われていますが、結局のところ、人間が抱える問題のほぼすべては人間関係に依存していると思います。つまり、仕事をすることにおいて、何をするかよりも、誰とするかを選んだ方がリスクが少ないような、そんな気がしました。


▼入社1年目の教科書

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①伝える

メールやチャットの返信は基本的に24時間以内が原則。もし、返答に時間がかかるのだとしたら、「何日までに返答するので少し時間をください。ということを伝える。それをすぐさま伝える。仕事の返信は、速いだけ良い。

『反応の速さと向き合う姿勢は信頼に変わる』

新人は研修を受けながらもお給料がもらえてしまいますが、じゃぁ一体こんな新人でも力になれることってなんだろうと考えると、新人なりの新鮮な視点を提供するということがまずあるのかなあと思います。

『あえて言わせてください』、『筋違いなことかもしれませんが、』でどんどん恐れずに意見を言ってみる!これが大事。


②情熱

Always be a student.

これにつきます。


③尊敬

よくある企業ドラマでは、出世争いのために同期や社内の人と駆け引きをして成り上がり場面がありますが、新人のうちにそんなことがあるんでしょうか。

僕が一週間という短い時間で会社と触れてみたところ、業種的な側面もあるかもしれませんが、そういって駆け引きはあるように思えませんでした。ここでの駆け引きは騙し合いみたいなそういうことですが。

そこで僕は大人に近づくためにも、『会社の人、全員尊敬する』を掲げたいと思いました。敬意!万歳!


▼コンサル一年目が学ぶこと

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①Talk Straight(雲雨傘)

『Talk Straight』は「正直に端的に論理的に言え!」ということを表し、『雲雨傘』は「雲が出てきて、雨が降りそうだから、傘を持っていこう」という論理的な思考を表した言葉です。

これらができていない場合の例を考えます。

仮に、あなたが病院で健康診断を受けたとします。いつもならただただ健診結果を渡されるはずなのに、お医者さんに診察室まで来るよう呼び出されました。
そして健診結果を見せられながら、、、

医者:「白血球の血中濃度が〇〇でした。」
私:「はい。」
医者:「血圧が〇〇でした。」
私「はい、、。」
医者:「以上です。」
私「っえ、、?」

みたいな話です。

数値を言われたところで、それが良い数値なのか悪い数値なのかはお医者さんに説明してもらわなくては分かりません。そして、その問題に対してどんな治療が必要なのかまでしっかり教えてもらわなければ、このままハイそうですかと帰るわけにもいきません。

雲雨傘が出来ていないレポートはまさにこんな状態です。


もっと身近な例に、待ち合わせがあります。

私たちは12:00に東京駅で待ち合わせをしています。私は5分前に着きましたが、時間を過ぎても友人が一向に現れません。そこで、LINEをしてみます。

私:「今どこ?」
友人:「ごめん、電車に乗り遅れちゃって10分くらい遅れそう。」

これです。結構よくありませんか?

よく見てみると、「今どこ?」に対して「ごめん、電車に乗り遅れちゃって10分くらい遅れそう。」と返しています。
これって、会話は成立していますか?

このように日常にピントを合わせると、辻褄の合わない事はよくあります。こんな会話を成り立たせてしまう人たちに足りないのが『雲雨傘』の思考法です。

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②Secondペンギンになれ

若者は企業をすべきだ!という文言が様々なところで叫ばれるようになってから、「恐れずに挑戦しろ」というメッセージを込めた『ファーストペンギンになれ!』という言葉をよく耳にするようになりました。

これは、氷上で生活をするペンギンが狩猟目的で海潜る時に、その海面の先にペンギンの獲物がいるのか、もしくはペンギンを獲物とする大型肉食獣がいるのかが分からない中、恐れずに海に飛び込む勇気ある姿を表現した言葉です。

挑戦することはもちろん大切ですが、基礎もできていない若手がいきなりゼロからイチを生み出せるということは中々ない気がします。

だからこその、「Secondペンギンになれ!」です。

ここでいう"Secondペンギン"は、『フォロワーシップ』をもった人間であるかどうかということがカギになります。ファーストペンギンには『ムーブメントをつくる力』がありますが、セカンドペンギンにはファーストペンギンが起こした行動にフォロワーとしてついていくことで、その出来事を『ムーブメントにする力』があると思います。

若手の新人にできることは、先輩ペンギンの行動を「流れを乱すKYペンギン」にすることではなく、「ムーブメントを作ったファーストペンギン」にすることです。

良い上司は、良い部下がつくる。

という言葉があるように、新社会人は常にフォロワーシップを忘れず、まずはセカンドペンギンになれるような努力をする必要がありそうです。


③消費者から生産者へ

学生が社会人になるとき、誰しもが意識改革を試みると思います。しかし、学生と社会人にどんな違いがあるのか、社会に出るとは「大人になる」ということなのか?、「じゃぁ大人ってなんだ?」といった曖昧さが残ってしまいます。

そこで筆者は、学生と社会人を次のように区別しています。

学生は消費者、社会人は生産者。

学生はお金を払って受けたい授業を受け、やりたいことができます。食べたラーメンがあんまり好みじゃなかったら「なんか微妙だったね」と言うように、授業が微妙だったら寝るのも帰るのも文句を言うのも消費者としての権利を行使したまでです。

しかし、社会人は生産者です。会社に貢献して、価値を生み出し提供し、利益を上げ続けなければなりません。

学生から社会人になるにあたって、この意識改革ができないまま社会になってしまう人が多くいると思います。そうです、消費者気分の社会人です。

例えば、
「会社に評価されない」、「上司が何も教えてくれない」、「人事が嫌い」とかです。この人たちは本来、会社を支える生産者の一人のはずで、会社が不健康ならばそれらの灰汁を取り除く義務があるはずです。それを忘れ、あたかも「労働力を提供してやっている」という消費者気分で仕事を浪費する行為は、誰からも評価されません。

つまり、自らが生産者であるという認識を持って仕事にあたることは、あらゆる問題に対する当事者意識に繋がります。

消費者気分の社会人なんてダサい!

立派な生産者としての社会人でありたいと思いました。


▼まとめ


〇目的:新社会人としての軸や自分ルールを確立させること。

- 結論:新社会人としての三本の矢 -
一つ、恐れず正確に聴く。
一つ、真っすぐ発言。
一つ、迷わず決断。


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▼おわりに

初めての金曜日、いつぶりか分からないオンライン飲み会に参加しました。上司は「おれが飲みたいだけなのに付き合わせてごめんね」なんて言っていたけれど、聴けた話の濃度をもってすれば、そんな気遣いはもったいないなあ。

入社して一週間で、上司の口から「おれは4年前くらいから、社長の言う通りにやったら会社が回らないってことに気が付いたんだよね」なんて言葉、普通なら聞けないですよ。

正解がない世界で生きていくからこそ、誰しもが何かしらの正解を持っているはずで、それを自分で理解していることが大切なんだって思えました。

まだまだ、仕事は楽しくて、これが研修中の特別な感情なのかもしれないけれど、それでも楽しい。

さっき近くのカフェに行った帰り、散らかった髪のおばあさんが、禁止文句を謳う看板の前で鳩にエサをやっていた。優秀であるということは、必要とされることだって先輩が言っていたけれど、本当にその通りだと思う。対等な人、もしくは憧れの人に必要とされるためにも、進み続けなければいけない。頑張る。

鳩に必要とされることで満足してちゃいけない。頑張る。


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