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【イベントレポ】地元といかに向き合うか ~6/28開催 T-ROOMイベント司会進行者の感想

“地元”とはどんな存在なのか

はじめまして!6月28日に行われたオンラインイベント「大学生と富山を語ろう」で、私は前半トークセッション部分の司会進行を務めました、T-ROOM会員で、北日本新聞社に今春入社した高橋知里です。
今回は「地元といかに向き合うか」と題して、私の視点から印象に残った1点を簡単に記します。気軽に目を通してくださいね。

今回ありがたいことにファシリテーターの役割をいただいた訳ですが、自分には一つだけ不安要素がありました。
それは、「富山について最終的にどのような結論に落とし込めば良いのか」ということでした。

私は秋田県出身です。母親が富山出身で、幼い頃から何度も富山に帰ってきていました。
「自分の本当の故郷について、もっとちゃんと知りたい」。それが富山に移り住んだ理由です。
富山県外の地元(秋田県)にいた頃、ある親戚の集まりにて。進学や就職の話になると、決まって「秋田に戻ってきてよ」「どうして秋田を出て行っちゃうの」「ここはいいところだよ」と言われました。

私は地元の秋田よりも、富山という土地について、ただもっと知りたかった。だから富山へ行くことを決めました。
でもそれが、地元の秋田の人にとっては悲しいことだったのかもしれない。
「本当にこの選択で正しかったのだろうか」
富山に来るとき、秋田を離れることの「うしろめたさ」のようなものがありました。
今回の会も、最終的には「富山に戻ってきて」「富山いいところだよ」というトーンに落ち着かせるべきなのか。自分がそこに持って行けるのか。正直とても不安でした。

離れていても“地元”と関わることができる

しかし、会の中でゲストの方から出てきた言葉は、予想とは全く異なったものでした。
「富山には何もないと思っていたけれど、自分が知らなかっただけなのかもしれない」
「自分の活動で、富山から農業の新しい指標を発信していきたい」
「いつか育ててもらった土地に恩返しができるように頑張りたい」
「これからのキャリアがどうなるか分からないが、これからも地元とつながりを持ち続けたい」
「東京で修行を積み、いつかまた富山での活動に還元したい」

地元に戻るか・戻らないかはまだ分からない。でもどこにいても、富山とのつながりは大切にしていきたい。
たとえ離れたとしても、それぞれにとっての「地元」があり、そこでの経験は無くならない。だから、戻らなかったからといって、後ろめたさを感じる必要なんてないのではないか。
4名のゲストの率直な、それでいて確かな言葉を聞き、この会の最終地点が見えたように感じました。

T-ROOMには2020年12月の初回から参加している自分ですが、まだまだ新しい発見があり、この集いの可能性を感じます。
これからも、「富山」というキーワードで、たくさんの人と人をつなげてくれるのだと思います。
素敵なゲストの4名に出会わせてくれて、そして私のつたない進行を見守ってくれて、T-ROOMの会員の皆さんに心から感謝申し上げます。
本当にありがとう。

そして、ここまで読んでくださってありがとうございました。
また次の回でお会いしましょうね。

最後に撮った記念写真(TポーズはT-ROOMのT)

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